洋服解読所

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JOE CASELY HAYFORD Horse Leather Tailored JK

¥62,000 税込

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ザ・ヘビーデューティ。
重くてハードなホースレザー仕立ての

……ええと


何と呼びましょうか。
スポーツジャケットか、テーラードジャケットか……。

まあ テーラードジャケットで良いんじゃないでしょうか。


所謂ノッチドラペルのテーラードカラーではないけれど、

この高い袖山、綺麗に整形された前振りの2枚袖、袖口の本切羽(ホースレザーでこんなことするなよ……)、3面体ボディに入ったシェイプダーツなど、

背面アクションプリーツやフラップ式パッチポケットといったカジュアルなディテールを抑えて テーラード然とした意匠が僅差で前に来る。



さて皆様、これなんだと思いますか。
背面ウエスト位置の長方形パッチ。

私もこれ、JCH氏、並びに関係者に聞いたわけではありませんから推測の域を出ないのですが、

その昔(1840年ごろ)、ラウンジ・スーツ なるものが誕生しました。
これの特徴が、「ウエストシームの無い、ボディの上下を一枚パーツで裁断したジャケット」なんです。

お??当たり前では??
と思うでしょう。
私も思いました。ジャケットってそういうものじゃないの、と。

結論から言うとこれ以前のメンズ・ジャケットってのはみなウエスト位置に切り替え線が入ってるんです。
スタイルを美しく見せるためのパターン操作を入れるために。

で、その様式から男を解放する全く新しい仕様として世に出てきて、洋服は徐々に現在の姿に近づいてゆくのですが その時代の美意識の引用でないかと捉えています。

こんなハードなレザーで本切羽を作ったりしている点からも、紳士服の様式そのものを扱った/皮肉ったアプローチかなというのが所見です。


で、加えて最初に名称を迷わせてきたスポーツジャケット然としたディテール群があるでしょう。

それらが加わることによって、1着の中に紳士服のメンドクサイ格式と、そこからの解放、ひいては歴史の移ろいが見えてくる訳です。

まぁなんとも雄弁なジャケットですこと。



以上
カルテ・カルテからの引用。
カルテ・カルテに掲載した服です。


Made in UNITED KINGDOM
サイズ表記S
肩幅:45
身幅:50
着丈:75
袖丈:66

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