洋服解読所








GSR by MARC NEWSON Sprash Painted L/S Tee
¥11,000 税込
SOLD OUT
このジースターロウから車、ジェット機もスプーンも何でもデザインしてしまう稀代のプロダクトデザイナー……
Marc Newsonのデザインした洋服です。
曲線や球面を多用した、デザインだけでそれと分かる程の超独創的な設計が魅力。
こちらは厚手のロンT、または薄手のスウェット。
定義が絶妙に難しい厚み。
別頁のピクトグラムTでも言及しましたように…
いや、一旦丸ごと引用しますね。
↓
【しかしこの人カッティングも面白いことしてるんですよ。白Tだと見えにくいですけど。
前から見ると普通のセットインスリーブ。
しかし背面から見ると
アームホールが無い。
袖と身頃が地続きで裁断されているんですね。
肩線にやや“丸み”を持たせる意図。
そして[セットイン&ラグラン]のスプリットラグランではなく
[セットイン&地続き袖]の切り替えデザインで設計することで、服そのものがやや平面的になります。
あら、マークニューソンデザインなのに平面的になるの……?
と思いきや、恐らくこれは平面的な服を人体に着せた時に生まれる丸っこいドレーピングを狙ってのパターンメイクではないかと。
実はこのカットソーのみならず、様々なトップスで[身頃と袖の地続きパターン]が使われるのですが、“人間が着用した状態”を洋服における最終ゴールと見てデザインしている、というのが見て取れる素敵なデザインだなと思います。】
なんてことを書きまして。
他の“様々なトップス”というのが先ずこの服です。
[身頃と袖が地続きになった]カッティング。
平面感の強調も兼ねた地続きの曲線カットにより着用時の立体感が新しく生まれる、というカットの面白さが魅力のデザインですが、この地続きパターンを成立させるために実はもう一つ工夫が。
こうした長袖アイテムでの地続きカットというのは、材料とする生地の幅がそもそも足りなくなることが往々にしてあります。
ほとんどの生地には原則、各パーツのサイズ限界となる【生地幅】という制約があるのです。
90cmのものから150cmのものまで、まあ様々。
しかし裁断の際にはその生地端の所謂【耳】と呼ばれる部分は両サイド5cm程を切り落として捨てるので(生地の捻れや歪み防止のためにね)、実際使える幅はせいぜい140cmほど。
この服の前身頃は??
ええと、裄丈が77cmですから、
完全にはみ出ますね。
生地幅に入らないじゃないですか。
でもどこかで切り替えが入ったりしていない……。
ということは……?
そう、こちらの洋服は【横地の目】で裁断されているんです。
写真では上手く説明的に写せませんから、ご購入者様の特権になるんですけれど、絶妙な違和感を感じられますよ、この服。
あと細かいとこですが、赤と黒のペンキプリントは、それぞれで質感が違います。
塗料の種類から変えているんですかね?赤の方が立体感があるぷっくりとした質感です。
この方のデザイン、ご興味お持ちいただけましたら是非別頁のピクトグラムTシャツも見てみてください。
今後も良いピースが入荷した際はしっかりご紹介させていただきます。
サイズ表記S
肩幅-
身幅:46
着丈:67
裄丈:77
身幅は脇下カーブが終わった位置から。
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¥11,000 税込
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