90's EMPORIO ARMANI See-Through Fabric Easy PT

SOLD OUT

これリネンでしょ、それもかなり良いやつ……

という感じのぷりぷりの生地感。

触ってみて初めて…いや、
なんなら内タグ見て初めてその素材の正体に気づいてびっくりすると思います。(私だけかな)

83% VISCOSA
17% SETA

へ〜〜〜そうですか。
まさかのレーヨン×シルク。

素材だけで生地感は分からないものですね。
生地の世界は本当に広くて深い。
自身の未熟を感じるお洋服ばかりです。


トランペットの音色のような、パーンと快い山吹色。
透け感はなかなか強いですから、そこに関しては工夫や開き直りが必要になってくると思いますが、こうした素晴らしい生地で仕立てられたイージーパンツはそうそう出会えないカテゴリです。


さて

イージーパンツ、なんて書きましたけれど
それはあくまで着用者側の話。
履くのが「イージー」なのであって、その作りは全然イージーじゃあない。
嬉しいくらい凝って作られた、作り手の愛/情熱を感じられる貴重な服ですよ。

先ずイージーパンツなのにスラックスの天狗持ち出し。うーんお洒落過ぎる。

そしてウエストコードのコードホール部分。
右前部分の方に、非常に小さなコードループが用意されているのが見えますでしょうか。

こんなディテールそうそうお目にかかれませんよ。

これ、最初はコードホールの穴かがり部分へのダメージを軽減するものかなと思ってたんです。
素材が素材なので。

でもそれじゃあそれが両方に付いていないと、ちょっと論理が通らない。

で、履いてみて分かった。
これ美しいシルエットメイクのためのディテールです。

実際イメージしてみてください。
ゴム無し、ウエストコードのみで縛るタイプのパンツ履いた時の着用感を。

フロント中心、ファスナーとか持ち出しとかのパーツの重みでちょっと沈むんです。下に。
オーバーサイズのパンツをベルトで縛って履いててもたまにある現象ですよね。

それを軽減するために良いスラックスではピンループが取り付けられてたりするんですが、このパンツにおけるこの小さなコードループは正しくそれと同義。


コードのコントロール範囲をちょっとでも拡張するための1パーツって訳です。
オーセンティックな服作りにとことん精通してないと出てこない発想でしょうこんなの。

小さなディテールに大きなアイデア。

本当に本当に、流石アルマーニ。

季節問わず 気持ち良いお天気の日に、てろてろ靡かせながら履いてください。

Made in ITALY
サイズ表記42

ウエスト:~79
ワタリ:33
股上:31
股下:72
裾幅:27.5

裾部分に小さな薄いシミが点在しています。ご留意のうえご検討お願いいたします。
(これさえ無ければ私もっと付けたのに………)