'04S/S ISSEY MIYAKE WHITE LABEL Full-Pleats Slacks

SOLD OUT

00年代前半に数年だけ展開されていたイッセイミヤケホワイトレーベル。

プリーツプリーズと違うのは、主観で恐縮ですが完成した製品に最終加工としてフルプリーツを施している物が多い点。

こちらもそう。

完成したスラックスを裏地諸共ガッツリプリーツ加工。

元々はアッシュオリーブ色の、ラインが綺麗なスラックスです。

ディテールとしては
オーソドックスなスラックスにミリタリー由来のウエストアジャスターを持ち込んでいます。
何人に伝わるか分かりませんが、ヘルムートラングが多用したディテールですね。


さてフィッティングが面白い。

プリーツプリーズみたいな、アコーディオンが脚に纏わりつくような本当に面白い着用感。
アレよりもう少し普通の洋服寄りなんですが、この絶妙な距離感がかなり新鮮に感じられるのではと思います。


ちなみにこのプリーツは永久ではありません。
イッセイミヤケ社のプリーツは本当に群を抜いて堅牢ですが、それでも長い愛用の中で座り続けたりしてると薄れてきます。

ここにも私は新しい美しさのヒントがあると思います。

たまにあるじゃないですか、プリーツスカートなんかで気を利かせて最初から後ろ、ヒップあたりにはプリーツが入っていないデザインの物が。

アレに近づくようにこのパンツの経年変化として“座った位置だけプリーツが薄れて行く”というのが新しい“着用感への礼賛”に昇華され得ると思うのです。

ジーンズではアタリや擦れ、破れ、色落ち。
ローファイテックギアではメンブレンの剥離や再圧着の集積が生むニューパッチワーク。

プリーツウェアでは？
着用者のクセやライフスタイルが、服が元の形に戻ろうとする過程にて浮いてくる、という。

この価値観が固まれば
最初からダメージが入ったジーンズが生まれたように、最初からプリーツの薄れが何らかのアイデアによって強調されたプリーツウェアが生まれても不思議ではないでしょう。


あくまで温故知新を大前提に据えた店なので、こんなところまで遠足したりもします。
話半分に聞いてください。


Made in JAPAN
サイズ表記3

ウエスト:76-66
ワタリ:31
股上:25
股下:72.5
裾幅:22

ウエストはアジャスターレンジが結構広いのでベルト無しで着用いただける方も少なくないのでは。