国内送料無料
'97A/W STONE ISLAND MARINA Secret Layered Corduroy PT
¥21,000 税込
残り1点
90年代後期。
Paul Harvey氏によるデザイン。
この人の中でも Osti氏引退後の 古き良きいなたさが残る時期。
CPらしい深みのある色調ですね。
さて見た感じ、コーデュロイでジーンズ風の5Pフォーマット、という点以外にはこれと言った特徴が無いように見えますね。
強烈な先進性とアイデアインパクトを求める方々には今ひとつ刺さらないレンジ、という印象もあります。
では
この時期の魅力って何でしょう
思うに、-奇天烈なアイデアが隠された、誰にも真似できないハイカジュアル- です。
ベーシックであるのに他者/他社には再現出来ない独創性に守られた洋服。
今回のコーデュロイパンツを例に挙げがてら、このパンツの魅力もご紹介していきます。
1番大きなポイントは生地。
というかその使い方。
この服、仕立て自体はカジュアルな一枚仕立てなんです。ジーンズと同じ感じの。
しかし裏地があるんです。
……一枚仕立てなのに裏地とはこれ如何に。
実は、シンプルに裏地を表地に重ねて一枚として扱ってるんですね。
通常、総裏仕立てって
「表地で作ったパンツ」
と
「裏地で作ったパンツ」
をそれぞれ作って
最後にそれらを縫い合わせて完成させるんです。
故に縫い代が全て服の内部(表地と裏地の間の空間)に隠れて、身体に当たらないようになる。
しかし
このパンツはそれを覆しています。
型紙1パーツの段階で表地と裏地を重ねちゃってる。
裏地があるのに、縫い代が服の裏面に存在している。
縫製難易度で言えば、あわや簡易的とも言えます。
とは言え要所はジーンズと同じく巻き縫いにしているので、生地の厚みや逃げ感的にこれも縫いにくかったりするのかもしれませんが…。
これによって、裏地付きなのにその裏地の縫製強度も滅茶苦茶タフ……という仕上がりに。
所謂アカデミックな縫製とはかけ離れた邪道な仕様ですが、この仕様でしか成し得ない着地というのもあります。
で、
ここからはただの推論なのですが
このパンツ、
表地がコットン100のコーデュロイ。
裏地がコットン35ポリエステル65。
(生地はなんだろう、ちょっと分かりませんすみません……。)
さて。
その裏地の色味、どうも中途半端じゃないですか?
表地はブラウンなのに、裏地はどうも白っぽいというか……。
思うに、これポリエステルの65%分だけがあまり染まっていないんじゃないですかね。
表地のC100部分と、裏地のC35部分だけが染まっている感じ。
となると、これは一度全部縫い切ってからのガーメントダイ。
そして天然素材部分のみを染色。
深いブラウンはコーデュロイの畝の深さかと思ってましたけど、この変態的な染色による成果物である可能性も大いにあると思います。
どう変態的かって、組成の違う二生地、しかも“ふらし仕様”じゃなく各シームで完全にくっ付いたものを一気に染める訳ですから普通どっちかが縮み過ぎて汚い吊り方をすると思うんです。
となれば
縮率を計算して、どちらかを少し大きめに裁断したものを縫合して、ラストダイで寸法を合わせる……という途轍も無く大変な工程を経ていることになります。
この部分推論なんで、確実にこうである、という説明ではないという点だけ、ご留意くださいね。
普通にジーンズのフォーマットを守りながら、滑らかな裏地を挟んで快適な着用感を作った服……という可能性も全然ありますし。
しかし……
やりかねませんよね、このブランド/デザイナーなら。
Made in ITALY
サイズ表記50
ウエスト:84
ワタリ:35
股上:29
股下:85
裾幅:19
バランス的には程良くルーズなテーパードパンツです。
使用感もほぼ無く、オリジナルレングスなので股下は長め。
サイズ合う方には勿論、適当にクッションさせても凄くカッコ良い。
-
レビュー
(244)
-
送料・配送方法について
-
お支払い方法について
¥21,000 税込