洋服解読所













THE DUFFER OF ST.GEORGE Oversized Sport JKT
¥58,000 税込
SOLD OUT
1984年の設立以来
2007年に日本の某商社でライセンスが始まるまでのおおよそ20年間に作られた作品群より。
ブリティッシュトラッドのカジュアルエリアから 巧みなリミックスを繰り返しながら徐々に派生し現代のアクティブウェアの原型を作ったレーベル。
意外と重要な英国ファッション史の一部。
80-90'sのオールドダファー。
赤×黒の、オトコノコ大好きカラーリングのスポーツブルゾン。
スポーツって言ったって別にコレでサッカー……じゃなかった、フットボールが出来るわけではなく、フォーマルウェア畑から見た時の言葉なので、現代感覚で見ればシンプルに「カジュアルなジャケット」くらいの捉え方で良いと思います。
このジャケット襟がなんか
な〜んかおかしいんですよね。
今一つ腑に落ち切らない微妙な違和感。
襟元のパーツ構成が犯人です。
例えば、フライトジャケットのMA-1を思い返してみていただきたいんですけれど、アレの前裾って裾リブとセンタージップの間に身頃の布帛が割り込んでるでしょう。L字(?)に。
あれにより金属ファスナーをラフに開閉する時の堅牢性を上げてくれるんです(早い話噛みにくい)(他にもメリットがあるのかも)けれど、そのディテールをフロントファスナー上端の襟元にも引用してるんです。
これだけだと
「小粋な気遣いとタフネスへの偏執」なんですけれど、コレがなんとリブ襟の後ろ側にもあるんですよね……。
勿論センターバックにジップがある訳ではないですよ。
何も無いんです。そこには。
なのにリブカラーが一旦終わって、ボディと同じ生地が一旦挟まってる。
何なのか。何故なのか。
散々考えましたし、今も考えてますが、さっっぱり分かりません。
なんで???
という疑問符付きのオールドダファー。
さて
これで終わりではなく……、
オールドダファーがブルゾンでよく使うディテールデザインなんですが、バックショルダーダーツが2本入ってます。(写真7枚目)
細かい。こだわる所があんまりに渋過ぎる。
良いジャケットの型紙ってのは
肩線の長さが前後で違います。
後ろの方が肩線がほんの少し長い。
後ろを巧みに縮めながら上手く縫うことで綺麗に仕上がるんです。(イセ込みと言うヨ)
パターン操作自体はアームホールまわりの癖取りを肩線でやってるのかもしれません。
しかしキーポイントは、
仮にそうであったとしてもその分量操作地点を2箇所に分散している点。
これによって前述したイセ込みによって形作られる美しさの文脈を踏襲している、と。
なるたけ噛み砕きましたが上手く伝わりますでしょうか……?
こちらもポップアップにお持ちしますので、ご機会ありましたら是非実物でもご説明させてください。
Made in ENGLAND
サイズ表記XL
肩幅:
身幅:
着丈:
袖丈:
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