洋服解読所



















1980's ISSEY MIYAKE MEN Cotton_Gabardine Wind Coat / Black
¥282,000 税込
SOLD OUT
今は凡そ誰でも、ありとあらゆる情報にアクセス出来る時代ですから、こんな辺鄙なオンライン辺境まで服を見にいらしてくださる皆様には、既に周知の一着でしょう。
日本モードのマスターピース、イカコートのご紹介です。
どれだけ前情報を知っていようが
このデザイナーの名すら知っていなかろうが
等しく
圧倒的な創造性に打ちのめされ
人によっては人生の道筋すら捻じ曲がる
途轍も無い力が縫い込まれた作品。
リリースされてから、本当に数えきれないほど復刻(復刻と言うのかな、その時々に合わせたアップデートの方が適切かもしれない)されてきた、誰もが認める傑作です。
リリース当初は
日本よりもヨーロッパで絶賛されました。
そりゃそうでしょう。
この時代のシルエットメイクでは
クロードモンタナやティエリーミュグレー、イヴ・サンローランも皆、いかに人体の人体性を強調出来るかでしたから。
それを斜め方向から砕いて一つの新カテゴリを打ち立てたのがこのスーパーオーバーフィット。
そこまでの10年間でISSEY MIYAKEがパリで披露してきた布と身体の新しい関係性、それを決定付ける集大成的な一手だったと思います。
ただ和“風”なのではない、あくまで向こうの文化、洋服のフォーマットを踏襲し、日本感覚と欧米感覚の高い位置でのハイブリッドによってこそ成し得たデザイン。
同時代の“黒の衝撃”の流れも味方し、服飾史の中でも一際大きく光るゲームチェンジポイントに。
勿論、その黒の衝撃が炸裂するまでには
70年代ならこのISSEY MIYAKE&KENZO、
その前ならHANAE MORI、
といった偉大な先駆者が土壌を培ってきました。
そしてこのISSEY MIYAKEというレーベルは、そこ以降の日本人デザイナーへの土壌を形成するだけでなく、もはや国やルーツを問わず、ありとあらゆるフォロワーに多大なる影響を与えます。
いや、現在も与え続けていますよね。
私も貴方も、進行形で受けていると言えるのではないでしょうか。
90年代にあっても
2000年代にあっても
10年代、20年代、その先もずっと
ずっと鮮烈であり続けるでしょう。
去る8月5日にご逝去された折、心から残念であったとともに、その名前で只管に埋め尽くされるタイムラインを見て、その偉大さを改めて感じた次第です。
こうして手放すと、もう会えないのではないか……なんて気持ちも過ぎりますが、いつかはマイサイズでまた探します。
着画は160cmで床スレスレ。
日常使いにはちょっと怖いかな。
サイズ感の合う方は是非。
Made in JAPAN
サイズ表記M
身幅:120
着丈:122
裄丈:84
下げ札付きです。
*これは組成詳細や値段が記載されている訳ではありませんので、値札とは少し違うのかなと。
また、この下げ札は後から付け外しが出来るタイプですので、これをもってデッドストックと断定は出来ません。
しかし状態は非常に綺麗です。
年代を鑑みるに、この総合条件で「デッドストック 」と称されていても違和感は無い程度のコンディション。
-
レビュー
(314)
-
送料・配送方法について
-
お支払い方法について
¥282,000 税込
SOLD OUT