洋服解読所















GIORGIO SANT 'ANGELO Black Pig Suède High_Waist PT
¥15,000 税込
SOLD OUT
ジョルジオ・サンタンジェロのレザーパンツです。
60-80年代に大活躍したものの、今では歴史の表舞台からはどうも忘れられている名前のように感じます。
ピースによってクリエイティブの濃度にばらつきがある……というと語弊を生みかねませんが、凄いピースは本当に凄い。
勿論デイリーユースが出来る代物ではなく、博物館や美術館に収められて然るべき、そして実際にそうなっている、とことん先進的で革命的なラディカル・エスニック。
世界各地に散らばるトライバルエッセンスやオリエンタルのムードを縦横無尽に収集し巧みに編集した世界観は現代から見ても未だ先鋭的で、何より美しいです。
で、そんな物差し/感覚で作られたベーシックなレザーパンツがこちら。
ハイウエスト
2タック
テーパード
ここまでなら80'sフォーマットそのまんま。
なのですが、ここから更に
ロングレッグ
Vノッチ
ベルトループ移動
といった特徴が入ります。
先ずロングレッグ。
股下が長い。
当時のモードの、市井に寄り添わない、容赦無く先頭での美を見せつける感じが詰まったサイズ設計。
次にVノッチ。
バックウエストに入ったV字の切れ込みです。
紳士服の世界で多用されたディテール。
ウエストバックに掛かる大きな負荷を軽減するためのディテール。
微々たる効果ですが、微々でもあった方が良いのなら搭載するのがクラフツマンシップというもの。
そしてベルトループの位置変更。
ボトムスのウエスト1番上に無考えに取り付けるのではなく、少し下にずらす。
そうするとループより上に生まれたゆとりスペースが更にハイウエストのシルエットを作ってくれますから。
そして素材はピッグスエードです。
豚革の特徴はやはり毛穴。
寄って撮ってる写真では分かると思いますが、他の革には生まれない独特の模様が薄ら見えると思います。
これは毛穴によるもの。
ツルッとした画一的なレザーも美しいですし、素晴らしい素材ですが、その完成度と言うか隙の無いビジュアルに胸焼けしちゃうのも最近の気分のひとつ。
人工で作り得ないオーガニックな空気。
今秋冬でコーデュロイを使いたくなってるのと同じ理屈で、ブラックレザーのバリエーションのひとつとして推したいパンツです。
Made in Yugoslavia
(1992年に崩壊したので92年以前の個体)
サイズ表記8
ウエスト:66
ワタリ:30
股上:35
股下:77
裾幅:19.5
ベルトループ巾:3.0
裾に少し折癖(ロールアップしていたのでしょう)が付いています。
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¥15,000 税込
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