洋服解読所












2001A/W C.P.COMPANY “URBAN PROTECTION” 2in1 Gear JKT
¥35,000 税込
SOLD OUT
同時代の少し前にアウトドアウェアやミリタリーウェアからインポートされたレイヤーシステム。
こちらはウール生地の頼もしいライナージャケットと、裏面コーティングを施して高い防風性を獲得させたナイロンシェルの2in1仕様のジャケットです。
シーズンは01年の秋冬。
プンゲッティ氏が指揮をとり始めたシーズンかと存じますが、フェラーリ氏の置き土産なのでしょうか。
フェラーリ氏の打ち出したアーバンプロテクションシリーズです。
さあこのジャケット、説明が兎に角難しい。
めんどくさいと言うより、なんか、また違う難しさ。
ナイロンシェルは、いいです。
こちらは写真だけでおおよそ伝わると思います。
ボクシーなシルエットと、ハイネック×フードの組み合わせ。
A型っぽい整然としたポケットデザイン。
問題はウール仕立てのライニングの方。
これライニングとは言ったものの、こっちが本体なんじゃないのって程にしっかり作られてまして。
先ず2in1と言うからには、何処かしらでアウターシェルと結合する部分があるんです。
普通のアクティブウェアだと首裏とか、手首とか、色々思い浮かびますよね。
この服は裾でくっ付いてるんですよ。
2着を裾だけでジップ結合して重ねてるんです。
なので上半身同士が繋がって裾を中心線とした線対称に。
ギャルソンオムオムみたいですよね。
で、この結合もピッタリ同寸着丈で繋がるんじゃなくって、表地シェルの方がちょっと長いんです。
一般的な裏地付きジャケットの裾仕立てと同じく、表地がちょっと折り返って裏地を迎えに行くかたち。
(服好きはこういうとこ刺さるんじゃないですか)
さあそしてこのライナージャケット、もう一つおかしいポイントが。
裾一周にぐる〜っと1繋ぎのポケットが隠れてます。
写真ではマフラーを入れてる所ですね。
これが裾一周ぐるっとあります。
で、そのポケットの開閉口が、裾なんです。
このポケット部屋、下向きに付いてるんですよ。
地面に向かって重量がはたらくこの地球で、下向きポケット???
面白いですよね。
これアウターシェルを格納する用なんですって。
なるほどね〜〜〜!
斬新過ぎてその合理性が薄れて見えます。
体温調節という現代洋服の機能筆頭。
ヘルムートラングなら背負わせるところ、非常に都会的でユニークなデザインバリエーションですね。
(同時代のCPにもショルダーストラップのジャケットはありますが)
さてこのウールライニングは防風性こそナイロンシェル任せであるものの、保温性はなかなかのものですから、2着セットで用意があれば正にオールコンディション。
真面目な顔した変なアウター、お探しの方は是非。
LAMPO_Zip
Made in ITALY
サイズ表記50
シェル/ライナー
肩幅:51/53
身幅:61/64
着丈:79/78
袖丈:68/71
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レビュー
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¥35,000 税込
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