WOOLRICH(?) Leather Trimmed Neck Design Wool JKT

最近の気分でもあるアメカジのイレギュラーな崩し。

コレが結構難しいんですけれど、このジャケットは個人的ニーズど真ん中でした。

ベースはアメカジど真ん中のスポーティなウールジャケット。ハンティング系。
しかし効かされている遊びの総量がすっごい。

ノーカラー、ネックラインにレザートリム。
この時点でギャップが効いていてしかも鮮烈で、素晴らしく面白いのですが、もっとあります。

エルボーパッチの同色デザイン。

そしてコンシール･ガンパッチ。

エルボーパッチはね、まあ一般的なディテールですから説明を省きますが後者はそうは行かないでしょう。

コンシール･ガンパッチ。
ガンパッチはご存知方も多いですか。
昔の狩猟用のジャケット類、重衣料に充てがわれた当て布です。
レザーやダックキャンバス等、丈夫な素材が重ねられます。
射撃時、銃身の底面が接する右肩前面付近にデザインされることが多いですね。

※これが非常にイレギュラーなビジュアルで、現代にほとんど残ってないカルチャー(ハンティング)由来のものでありますから、パッと見でルーツが解らず、面白い雰囲気を作ってくれるんです。


さて

さてこちらはそのガンパッチを
コンシール……つまり隠し切ったデザイン。

どうやって隠したのか。

服の内側に入れ込んじゃったんです。
中綿をその内部に差し込んで。

裏返してみると、普通の洋服には無いヘンテコなレイヤーパーツがお目見え。

するとこのように、ひと目見てもガンパッチとは解らない、しかし凝視するとミステリアスな奥行きが隠れた意地悪なミニマリスムが形成される訳です。

アメカジベースでこれって！
あまりに面白い。

ブランドタグ無し、完全匿名個体……

かと思いきや、WPLナンバー有り。
読みづらいですが6635で、ウールリッチかと思います。

ウールリッチがこんなことしますでしょうか。

リメイクを疑う余地があるとすればネックラインですね。他は一から作り直さなきゃいけないので難しいでしょう。

故に恐らくは公式にリリースされたユニークピース。
王道にアメカジで使っても最早このジャケットがウィットになりますし、しかしオリジナリティ溢れるカオスミックスに混ぜても、ちゃんもアメカジ記号としての仕事をしてくれます。

非常に面白いですよ。
ワクワクしてしまった方は是非ご検討くださいませ。

サイズ表記S

肩幅:44
身幅:53
着丈:75
袖丈:62

着画は、人間の方が160のやや痩せ型
トルソーの方は160後半想定です。
どっちにせよ緩めのルーズなフィッティング。