GRIFFIN Chemical_Green Anatomical Cut Cargo

SOLD OUT

毒々しい、薬品チックな緑色。

化繊もテクノロジーも使っていないのに、色味だけでこうもケミカルな空気を出せるものか。


グリフィンのカーゴパンツです。

良かった、UKか。
なんとなく、色使いに合点がいく。なんとなくですけど。


ただ、このパンツ……というかこの色、兎に角使いづらい。

オールブラックへの差し色使いくらいしか正解が分かりません。

何回も撮影しては「なんかちゃうよな……」ってボツにして、勝手に手こずったアイテムです。

今回のこれが正解かは分かりませんが、一先ず面白くは出来たはず。


斜めに歪んだベルトループ。
腿位置に斜めに付けられたカーゴポケット。
フロントに一本増やされたシェイプシーム。
後ろ膝を摘んだアナトミカルダーツ。
そしてそこに隠された立体フレア。

フレア……と言う書き方が適切かどうか、やや微妙な所ですが、一筋縄では畳めない裾のドレーピングを生んでいます。

はい。
色味を除けば普通にカッコ良くってつかいやすくもある、UKらしいカーゴパンツですね。

ポケットの傾いたラインメイクはロイヤルミリタリーのカーゴパンツからの引用かな。

スリム寄りなフィッティングと軍服由来のポケット位置、脚の形をトレースした立体構成等、総合的にみるとバイカーパンツ的なポジションですね。

悩み甲斐のあるディフィカルトカーゴ。
我こそはという御仁は是非。



ちなみにこの色、名を
「パリグリーン」
又は
「シェーレグリーン」
と言います。

染料にヒ素が含まれており、かつての中世ヨーロッパで数多の貴族を死に至らしめたとされる美しい色彩。

現代では勿論そんなことはありませんが、知ってると更に毒々しく見えてきませんか。

当時の貴族たちと同じくこれを美しいと感じる方、諸々知った上での毒々しさに魅力を感じる捻くれ者方、色んな捉え方でお楽しみください。


Made in ITALY
サイズ表記S

ウエスト:78
ワタリ:28
股上:26
股下:72
裾幅:19.5

恐らく裾上げ個体です。