c70's RHIP-USA Royal_Blue Wool Technical Design JKT

ローリングヒルズ･イン･パシフィカ。

カリフォルニア州、サンフランシスコ沿岸部よりほんのちょっと南に位置する小高い丘陵地。
そこにパシフィカ市はあります。

もうロケーションの時点で優勝です。
滅茶苦茶気持ち良さそうな場所。

70'sアメリカにおける西海岸の空気。
自由でハッピーな香りに満ち溢れていそうな文字列ですね。
で、そこからちょっとだけ離れた、海を見下ろす小高い丘ですから、このエッセンスがもう少しお上品になる……というのがこの服のイメージかな。


70'sらしい大きなポインテッドカラー。
ナチュラルエッセンスが宿るリジッドベージュの綾テープ使い。
これがまた綺麗なロイヤルブルーに映える映える。

ポケット口の補強と、袖口のアジャストベルトとして効果的にコントラストを作ってくれています。
そしてネックライン内側のシーム処理にも。

そしてボディはこの時代らしくないワイドストレート。(ほんのりフレア？)
押し付けがましくない最高の匙加減でのヒッピーエッセンス。

これでウエストシェイプがガッツリ効いてたりすると一気に興醒め……とまではいきませんがちょっと着こなしが難しくなりますからね。


そしてこの年代のアメリカ服、それもピュアウールのジャケットですから、状態が怖いところ。
例えばペンドルトンとか９割６部が虫に喰われてますから……。

96%は流石に盛りましたが、幸いこのジャケットは無傷。
アメリカ服なのに。

無傷……どころか、全体的に非常に綺麗。
現代だと、70's のヴィンテージすらおよそ半世紀前になりますから、このコンディションの価値ってのは中々のものです。

綺麗なブルーの長丈ジャケット、又はコートという位置付けですが、このカテゴリってのもまた中々のものでしょう。

その中でこれまたデザイナーズ顔負けの美しいハイデザインですから、本当に出ません……。


サイケデリックなハッピーばかりがフィーチャーされがちな同時代のアメリカですが、そんな中からだからこそ輝くこんなスペシャルも一応、存在します。


サイズ表記-

肩幅:-
※適合レンジおよそ40~46(2枚ラグラン)

身幅:54
着丈:84
裄丈:70

肩幅や身幅を見てみるとメンズでも着こなしちゃえそうな感じがしますが、裄丈がやや短い。
袖口のベルトを綺麗な位置に収めるには袖が長過ぎるのも微妙ですが、ご検討中の方はその点ご注意ください。