2005A/W CHLOE by PHOEBE PHILO Victorian Cutting Knit JKT

自身のシグネチャーを発表する……なんてニュースを少し前に聞いて以来、気付けばしばらく音沙汰がありません……。

稀代の天才ファッションデザイナー
フィービー･フィロ。

同氏が、ステラ･マッカートニーよりChloeのデザイナーを引き継いだ時代のデザインです。

2005年の秋冬コレクションより。

ニットという素材でこれをやるのか……
というのが最初の印象。

ヴィクトリアンテイストから、第一次ボディコンシャスの引用。

撫で肩、
膨らんだ袖山、
高いウエスト位置、
前端のターンナップ、
非合理的なフロントボタン数、
前下がり&バックフレアのカット、

とことんやってます。


しかしながらそのどれもが悪目立ちせず、現代的にコンフォートされているのは、間違いなく素材チョイスによるもの。

可愛いけど現代使いしづらいディテールを
ニットで巧みにソフィスティケートした剛腕デザイン。

この人凄いわ。
というのが今の印象。

インにもアウトにも、何処で使っても可愛い。

キュートに膨らむパフショルダーは、アウター使いすれば程良いボリュームをキープしてくれますし、インナーに重ねればニットなのでその肩は主張せず大人しく控えてくれます。

前述したヴィクトリアンカットの美しさはサイドビューで炸裂。
クリノリンでも仕込んでやろうかというラインメイク。堪りません……。

ちなみにフロントのボタンはフェイク。
実際はフロントに隠れたホックで開閉します。


Made in ITALY
サイズ表記S

肩幅:33(36~37)パフスリーブ
身幅:39
着丈:43(前下+13)
袖丈:61