E00's NEIL BARRETT Hidden Knee Pockets Design Slim Jeans

SOLD OUT

我ながら思いますが、最近ニールバレットのご紹介が多いですね。

こちらも00's初頭のオールド個体。

程々のスリムフィットのデニムパンツに、隠しポケットが追加されたデザイン。

おおよそ太腿の下の方、膝のちょい上、くらいの位置にポケットが増やされています。
裏返すと見えやすいですね。

サイドシームを起点に、目立たないフラップ&スナップボタンで蓋をされた仕様です。

ヒップポケットもフラップ式ですね。

どうでしょう、パッと見はジーンズなんですけれど、段々カーゴパンツの風味が増してきませんか。

ラギッドネスが香り立たないギリギリまで、あくまでさり気なく施されたエッセンスミックス。

ニールバレットらしいソリッドなシルエットに混ぜ込むにあたって非常に的確な、秀逸なボリュームバランス。


そしてこの服における一番可愛いポイントはヒップヨークです。(異論は認める)

正確に書くとヨークなんて無いんです。
ヒップヨークに擬態したヒップダーツがあるだけ。

これを念頭において今一度9~11枚目の3連写をご観察いただければご理解いただけるかなと思います。

ヒップポケットの始点にもなっているこのシーム、最後まで続いていません。
ポケットが終わったタイミングで同時に終わっています。
あと数センチなのに！
変なことしてますね………！

型紙におけるミニマルカッティングの美学、テーラードジャケットの二枚袖やラペルシステムに端を発するこの美意識体系の数多ある先端のひとつ。

※ちなみにダーツの効果自体はポケットラインの途中、ヒップの頂点辺りで終わっています。そこから先への延長はポケットメイクに付き合っているだけ。

だから何やねん、誰が喜ぶねん、という反応を持つ自分も飼い備えていますから、そうした気持ちも全然不思議には思いません。
寧ろ大多数がそうでしょう、これは大衆受けしないデザインです。

しかしこうしたニッチが廃れないのは私や貴方をはじめとする数奇者がどうしたっているからです。

流行に乗りたいという気持ちも
流行を先取りしたいという気持ちも
流行から外れたいという気持ちも

全てが其々ファッションの本質のひとつだと思いますから。

3番目の皆様へ。

LAMPO ZIP
Made in ITALY
サイズ表記29

ウエスト:75
ワタリ:30
股上:27
股下:78
裾幅:19.5