洋服解読所












90-E00's JOSE LEVY Accent_Colored_Hem Flat Knitting Sweater
¥19,000 税込
残り1点
90'sから00'sのパリ・モードシーンに力の抜けた自然体フレンチカジュアルを持ち込んだジョゼ・レヴィ。
※時としてカジュアルでありながら決してデイリーではない極めて歪なアヴァンギャルドも顔を覗かせますが、まあ今は例外とします。
さてこちらは、セーターにもはや記号的に存在する袖口や裾のリブ編みを排した、ミニマムなフラットニット。
そのリブの代わりに、裾位置に極細の色替えが入っています。
燻んだ水色にニュートラルなベージュ。
趣味が良いなぁ。
こういうリブ無しニットと言えば、同時期の同国、ルメールも多くリリースしていましたね。
この辺はインナーとして非常に優秀なアイテムですが、ミニマムでありながらもビジュアルとしての意外性、静かなインパクトは備わっていますので一枚で着てもカッコ良いと思います。
で、このレーベルにおけるこのデザインってちょっと意味があるんですがお気付きですか。
前提知識が必要な所なのでそこ含めてご紹介します。
このレーベル、パイピングを滅茶苦茶使うんです。それこそアイコンディテールと呼んで差し支えないほどに。
ジャケット類の縫い代処理は勿論、シャツの裾とかパンツの裾とか色々なところにパイピングが使われています。
同色テープじゃないですよ。
必ずと言っていいほど、カラーコントラストを付けます。
一般的なレーベルであれば、端処理でのパイピングなんてあくまで選択肢のひとつ、それもかなり邪道な選択肢ですよね。
しかしこのレーベルは選択肢にパイピングが存在すれば執拗なまでにそれを選ぶ。
このニットの裾における極細の色替えってそのアイコンディテールの引用だと思うんです。
パイピングでのカラーコントラストをニットの枠で再現する、ある種セルフサンプリングじみたデザイン。
前提を知っていないと気付きようが無い、という意味ではちょっと不公平な楽しさですけれど、ここまでお読みくださった皆様は少なくとももう知ってる側ですから、このディテールが/このデザインが、一気に魅力的に見えてくるのではありませんか。
ひいてはこのレーベルが魅力的に見えてくるのではないですか。
“デザインが上手い”でしょう。
サイズ感がシビアですから、ご無理のないご検討を。
Made in FRANCE
サイズ表記 1/S
肩幅:35
身幅:45
着丈:61
袖丈:63
横方向へはある程度ストレッチ有り。
とは言えメンズで着られる方はかなり限られます。基本的にはレディースへ。
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