洋服解読所

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COLIN HARVEY Cutting Edge Design Work JKT

¥26,000 税込

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変則コットンドリルで織られた
変な生地のワークジャケット。
畝が規則的に途切れ途切れになった珍しい綾織。
何これ。


CSMにて教壇に立たれていた
コリン・ハーヴィー氏によるシグネチャーレーベルです。
(ステラ・マッカートニーやフィービー・フィロを教えていた)


比較的ワイドなボディバランスと可愛い丸襟。

同位置2階建てのポケットレイヤード仕様や、
天面を三角形に削ったオリジナルボタン、
そこに生えた特大ピスネームタグ(無地)
等々、
面白いポイントは色々ありますけれど
1番書かなきゃいけないのは


・内肘ピンポイントギャザー
・偏執的なトリプルステッチ


この2点じゃないかな。

近代洋装の始まりから、あらゆるパタンナーが試行錯誤して産み出してきた前振りの美しいスリーブデザイン。

それを内肘のピンポイントギャザーという斬新なディテールで再加速させています。
外袖と内袖のマニピュレーションだけでは飽き足らず、強引なディテールをぶち込んできました。

邪道ですが斬新。
正道の積み重ねが作ったのがクラシックなら
こうした邪道の積み重ねが作ったのがアウトサイダーファッション。

メンズファッションにおける陰と陽。
英国でキャリアを重ねた彼はそれをより強く意識していたのでしょう。


さあもう一点あります。

偏執的なトリプルステッチ。

ワークテイストを強めるトリプルステッチは、別に特段珍しい縫製仕様ではありません。
一般的ではないにせよ、丈夫なワークウェアではまま見られるディテールです。

でもこの人のやつはちょっと違う。

ダーツやタックの縫い代押さえにもトリプルステッチを配置してる。
オーバーキルなんですよこんなの。

ポケットの上下に走るシェイプシームが見えますでしょうか。
胸癖を取るダーツが、先端の胸付近で空中分解して小振りなタックとして解放されるカッティングなのですが、これをトリプルステッチで補強してる。

大袈裟なんですよ明らかに。

用途性で言えば確実に無用の長物。
しかし勿論これらは実用性のために入っているわけじゃあない。

語弊を恐れず言えば【装飾】なんです。
見た目を飾るためのものじゃない。
服の内面、記号性を装飾するディテール。
これの影響でこのワークジャケットは更にワークジャケット然とします。


後ろに繰り下げられた肩線にも、同じようにトリプルステッチが入っています。
1つのシームを両面から挟むから、合計6ステッチが並走しているという訳。

どうです変な服でしょう。

変な服なんですこの人の作る服って。

タグに指紋がプリントされてるような服なんですから。


下げ札付き
ミントコンディション

サイズ表記3

肩幅:47
身幅:61
着丈:56
袖丈:67

肩部分の接写で色褪せのように見えるのは光の反射です。
実際には色褪せはありません。、

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