c80's GIANFRANCO FERRE T_Sleeve_Cut Oversized Camel KN

SOLD OUT

イタリアはミラノのモード黄金期を鮮やかに、それは鮮やかに彩った豪傑、ジャンフランコフェレ。

こちらはおおよそ80年代、そのクリエイティビティの源泉が色濃く残った貴重なピースです。


クリームベージュの柔らかなチャンキーニット。

Tシャツみたいな、ほぼT字の袖バランス。
たったそれだけのデザイン決定ですが、横に長いルーズなボディバランスが生み出すドレープを加速させる、意図ある袖デザインですね。

そして両脇~腕でたぷんと溜まったドレープ分量はキュッと締まったリブ編み袖口でフィニッシュ。
ここのメリハリが案外に重要で、ここを蔑ろにしちゃうとただのだらしない服になっちゃいがちです。
現代アパレルの安価なオーバーサイズとかね。


さてこうした特徴群を統括するキーセンテンスはズバリ【マテリアル】です。

ウールより数段ソフトな仕上がりを作り出しているこの素材、それが［キャメル］。
ラクダです。

カシミヤ以上、ウール未満という繊維の細さ。
カシミヤよりも若干コシがあるのでこうした甘撚りの柔らかな毛糸も成立します。
そしてウールより繊細なのでチクチク感が一気に軽減されています。

なかなかいいとこ取りの素材ですがデメリットもあります。
染色性の悪さ。
中々染まらないそうです。

そんな訳で人為的なカラーハンドリング無しのナチュラルベージュ。
これはこれでプリミティブで良い。

このレーベルらしい多様な素材使い。
それがソフトコンシャス方面に向かった個体。
現代使いもしやすいです。

Made in ITALY
サイズ表記44

身幅:64
着丈:61
裄丈:88

素材表記タグ曰く
Camel/100%
と
Acetate/65%
Silk/35%

後者の表記理由が不明ですが、大方何かしらの付属パーツが存在していたかと推察しています。
袖口に何かを切除した形跡あり。
フェレのことですから、大振りのシャツカフスとか付いてたんでしょうか。