洋服解読所













STUDIO-0001 by FERRE Loose Silhouette Maddy Grey Summer Slacks
¥9,000 税込
SOLD OUT
最近フェレの服を扱うことが多い気がします。
言わずもがな、服飾史に名を残すレジェンドですし、私個人も大ファンですから大いに結構なことです。
こちらはフェレが展開したセカンドライン。
0001 STUDIO というラインです。
こうした[セカンドライン]の洋服を見る度に考えるのは「ファーストラインならどうなっていたか?」ということ。
先ずスペックとしては
ヨーロッパらしい奥行きのある濁ったグレー。
80'sに流行したベーシックな2タック×コインポケットの雛型。
しかしあまりハードなテーパーは掛かっておらず、ややストレート気味にストンと落ちていますから、若干90's前半っぽくもある。
生地は少し薄めのサマーウール。
真夏向けのめちゃくちゃ薄いウールというよりは、もう少しニュアンスを残した感じ。
で、スレキ類はコットンを使用して、裏地は無しというシンプルな仕立て。
裏無しと言えど、フライフロントの裏面やクロッチクロスなど、ディテール的には中々丁寧。
勿論裾裏には補強テープも。
うーん、どうでしょう。
個人的にはクオリティのグレードダウンと言うよりは、装飾の削ぎ落としでコストをカットした感じかな?と感じてます。
なにせフェレのクリエイションと言えば兎に角絢爛豪華。
凄いトコロから例を挙げると
豪邸にあるドアノッカーのライオンみたいなのをレザーバッグに取り付けたり、尋常じゃない量の高密度ビーズ刺繍だったり、洋服に使えるか怪しいレベルの重たい金属パーツだったり、エキゾチックな皮革使いだったり。
そういったレンジのクリエイションを思うと、かなり削ぎ落とされているでしょう。
そんな訳でコストダウンと言えど
このパンツなんかの場合
【あり得ない洋服】が【常識的な洋服】になった程度。
前述した特徴を宿した大きめのオールドスラックスとしてお楽しみください。
特に、濁りの入ったミルキーグレーの色調なんかは随分と個性的です。
テロっと揺れる美しいドレープテクスチャも、このルーズフィットと好相性。
スニーカーでクッションさせて履きたいですね。
Made in ITALY
サイズ表記48
ウエスト:86
ワタリ:35
股上:30.5
股下:81
裾幅:22
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