90's KOMODO White×Orange Fatty Chambray Fabric SH_JKT

90'sUKストリートレーベルの中でも一際異端、しかしてその異端は30年後の世界でようやく、本当の意味で刺さってきます。


まだ世間の関心が薄い当時より一貫してサスティナブルを標榜し、プリミティブな空気とUK独特のクールネスという、真逆 いや最早ねじれの位置にさえ存在する各エッセンスを両立させてしまっていた豪腕、Joe-Komodoより。


インドネシアのバリや、ネパールのカトマンズでその各土地ならではの手仕事の温もりを感じられる製造を行っていた、口だけじゃなく当然のようにスローガンを行動で示すカッコ良いレーベルです。

そしてケアタグにはデザイナー本人の言葉が記載されます。

IF YOU WANNA LOOK COOLWHEN VOU WEAR IT…
ITS GOTTA BE CONL WHEN YOU WASH IT COOL WASH SEPERATELY AND TAKE GOOD CARE OF THIS KOMODOTY.
↓
もし、あなたがそれを着るとき、かっこよく見せたいなら...。
このコモドを大切にするために、洗濯するときは、クールウォッシュで洗ってください。

ですって。
翻訳:DeepL

意外と常識的なことが書いてありました。
ちゃんちゃん。




さて白とオレンジの太い糸で織られたファットなコットンシャンブレー。

これまた生地の時点でカッコ良いですね。

ええと
スーツの蘊蓄の初歩でSuper 100's やら120'sやら
あるでしょう。

数字(番手)が大きくなればなるほどに糸が細くなり、美しいドレープが生まれる！故に高品質！
(繊維の一本一本が長くないと成立しないのでね)
という一幕。

勿論これは全く間違いの無い事実です。

で、このセンテンスを逆手に取って
太く粗く紡績された短い糸でカウンターパンチを放つのがKOMODO。

クラシックな紳士服の美意識に真っ向勝負をかけるプリミティビティ。


まあ勝負なんて言ってもそれぞれに優劣のない魅力があるのがファッション。
相対的な勝ち負けなんて誰も決められないものなのですが、その価値観そのものに気付かせてくれるのがこうしたアウトサイダー･ファッションではないでしょうか。

みんな違ってみんないい。

異なっていきましょう。



この服の話もしなきゃですね。

ストリートレーベルの名を裏切らない
ゆったりしたルーズフィット設計です。
低めに設定された胸ポケットは大容量のマチを嵌め込んだ3D構成。

そして非常に綺麗な襟の仕立て。
殆ど左右均等。首への沿い方も文句無し。
こんな優しい生地を使ってはいるけど、大事な部分はバチバチの作り込み。


アナログながら確固たる方向性を確立させた90年代のテックファッションと同時期にこれが存在していたことに大きな意義があります。

是非様々なエッセンスと織り交ぜて、オリジナルのストリートスタイルを組み立てください。

Made in NEPAL
サイズ表記S/M

肩幅:51
身幅:54
着丈:75
袖丈:59