洋服解読所




















1997S/S WINDCOAT Oversized Soft Shell Packable Wind_Smock
¥28,500 税込
残り1点
イッセイミヤケ社から派生し、96年を境にA_Netに移籍したレーベルのひとつ。
WINDCOAT by ISSEY MIYAKE
イカコートの正式名称もWINDCOATなのでややこしいんですよね、本当に。
しかしその名に偽り無し、という感じで
ワイド&オーバーの、ダイナミックなドレープを大前提に据えた設計は脈々と受け継がれています。
こちらは90年代後期、97年のオールド個体。
時代性に呼応したテクノロジックな素材選定が組み込まれた【プルオーバーコート】です。
アノラックパーカーを滅茶苦茶に拡大した感じ。
感覚としてはレインポンチョ。
しかし袖はある。
で、この袖のデザインもイカコートのディテールをそっくり引用していますね。
シームを起点に大きなタックを一畳みして、大きなタブ&ボタンを配置。
このレーベルから出るに相応しい、ハイコンテクストなデザインです。
視線をボディに移していきましょう。
先ず
フロントのど真ん中にポケットが鎮座。
これ、ポケットの裏側に普通のカンガルーポケットが重なってます。
(寧ろカンガルーポケットの上にデカいポケットが乗っかってる感じ。)
そしてこのデカいポケットの口にはリバーシブルジップが。
そう、つまりはこのポケットにボディ全部入れて持ち運べるよ、という目配せ。
【パッカブルコート】でもある訳ですね。
そうして全部引っ括めたら最後に
[WINDCOAT]のシルバーロゴが姿を現すという仕組みです。
実際畳み切って格納した際は割とちゃんとした持ち手があります。
多分、実際この機能をお使いの方は少数派になるんでしょうけれど……。
そしてそして
そのポケットに隠れてウエストコードが入っております。
イカコートを源流として持つ個体でありますからして、そもそものボディがワイド。
そしてそのボディを容赦無く絞れるロングコード。
そこから生まれるギャザーブラウジングの可愛さは言わずもがな。
フードをくしゅっとさせたり、ウエストでくしゅっとさせたり、化繊が作るテック感と のどかなギャザーが作るイノセンスの折衷が魅力的です。
どこかツモリチサトデザインっぽいコードも感じますよね。
如何でしょうか、
モノとしては凄く可愛くって、しかしリアルクローズとしてはかなり難易度が高い、これぞ正に飛び道具。
大きなドレープを大前提に据えているだけあって、生地感は極めてソフト。
伴って、重ねた時の温度変化もあまりありませんから、色んなスタイルに果敢に取り合わせてチャレンジを楽しんでいただけたらなと。
鏡の前で悩む時間をくれる服。
サイズ表記
肩幅:53
身幅:68
着丈:108
袖丈:54.5
裄丈:80
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