1999A/W M.M.MARGIELA × MISS DEANNA Flat-Shape Argyle Knitting Sweater

SOLD OUT

マルタン・マルジェラによる
20世紀最後のコレクション。

布団コートで有名な99-00A/Wです。



プレゼンテーションフィルムでも最後の方に登場したニットピースのご紹介。


どういった構想で生まれたのかさっぱり見当の付かない、不可思議なビジュアルをしています。

壺かガーメントカバーか、釣鐘型の身頃を完全平面構成で組み立てたニット。


フィルムでは投影機によってクラシックな布団の柄がレイヤードされていましたから、やはり寝具関連のどこかに引用元があるのかも。

［洋装］の歴史を無視した完全平面の構成から鑑みても、同コレクションの看板となった布団コートとの共通コンセプトが垣間見えますね。


優しいベビーピンクの色味。
編み糸は結構ぽってりとした太めの糸が選定されていて、編み地の表裏反転によって凹凸のあるアーガイル柄が作られています。


両サイド肩カーブの終点には、一応腕を出すアームホールが開いていますから、ニットベストと呼んでいいのかな。
(“ニットケープ”と呼べなくもないけど)



いやはや……。


誰がどう着こなしてたんだ、こんな変な服。


確かに本家のコレクションビジュアルで見る分には神秘的で何かこう、得体の知れない魅力的な不気味さがありますけど……


実際着こなしやすいかと考えれば
それは明確に NO です。


凸　の形じゃなく
滑らかに肩先がカーブした釣鐘型なので他の服とのレイヤードもしづらい。

中にスキニーなトップスは挟めますがこの上からジャケット、とかも難しい。
大きなコートとかならいけそうですけど。
(今回の4/21のポップアップでは、中に挟めそうなトップスも幾つかご用意しておきますね)



しかし
前述した

［得体の知れない魅力的な不気味さ］

ってのはとんでもない量で宿ってますよね。

個人的には、そここそがマルタンマルジェラデザインのサビかなと思ってて。


唯一無二のこの不気味さを不気味さのまま享受するのも楽しい、深奥を探検するのも楽しい。


ファッションがお好きな方には勿論なんですが、
ファッションというフィールドで繰り広げられた創造的なデザイン合戦、その妙味に取り憑かれた皆様にも、心から御推奨致します。


Made in ITALY
サイズ表記M

身幅:56
着丈:63
(襟タグから裾まで)


こんな服どう着るんだ、とは言いましたが
私の場合
キッチュな着こなしも柔軟に楽しめる服飾学生みたいなイメージで組んでみます。

存在感の無いスラックスと、
大きめのバッグなんかで。




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何の形か、なんて言いましたがファッションフリークより
「ゆたんぽカバーでは」との御助言を頂戴しました。
ありがたい。
間違い無くこれはゆたんぽカバーのサンプリングデザインです。

布団コートの中に
これ仕込んで
寝てください。