洋服解読所















1995 Levi's 501 Maddy Garment Dyed Broken Denim PT
¥16,000 税込
SOLD OUT
土の中から掘り起こしたような
なんて喩えを使うと
例えばフセインチャラヤン氏のCSMにおける卒業制作ー鉄屑を纏わせた上で土中に埋め、腐敗/腐食の過程を研究したドレスーが第一に浮かぶところ。
しかしそんなアヴァンギャルドを用いずたって、ことこの「ジーンズ」という洋服であれば実際に誰の意図も無くそうした人生(服生か)を辿ることがままある。
鉱夫達に向けたヘビーデューティなワークウェアとして、ゴールドラッシュに沸くアメリカで産声を上げたこの「ジーンズ」という洋服。
とっくの昔に閉山された炭鉱や鉱山、そうした当時の「現場」から文字通り「出土」することがままあります。
これがこのカテゴリの特殊性。
古代の遺跡発掘や化石探掘と似た性質……というか、最早その領域に何歩か足を踏み入れているであろうカテゴリ。
19世紀、
いくら洋服そのものが貴重であったとは言えど、王族貴族の洋服とはまた違うエリアーカジュアルの端っこに位置する洋服ーですから、特段保護されることも無かった訳です。
実際にそんな掘り起こし方をされた学術史料とさえ呼べるそれらは、局所的に/又は全体的に やはり土というか鉄というか、茶色っぽい変色をおこしていて、説明がなくとも出自が分かるレベル。
そうした博物館級のお宝たちを見ていて思うのは、土っぽい変色と褪色に塗れている中にも元の青みが残っていること。そしてその美しさ。
加工じゃ出んよな〜〜〜〜〜
とは思うのですが
1990年代のこの個体にて、その片鱗は垣間見えます。
フライフロントの内側(ボタンが並んでいる部分)とか、インシームのステッチ際とか、元のデニムの青みの名残が僅かに残る部分がある。
勿論何千万の値が付く炭鉱デニムのそれとは型紙から根本的に違うものですが、洋服の中でほぼ唯一そんな道筋を辿り得るこの「ジーンズ」というカテゴリの面白さを偶発的に宿した一本。
各部ダメージの入り方も非常に自然でオーガニック。
150年前とは違い、サイズもサイズバランスも非常に使いやすそうです。
Made in USA
サイズ表記 W33×L30
ウエスト:80
ワタリ:31
股上:31
股下:77.5
裾幅:19
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