c80's C.P.A. ITALY Satin&Jaquerd Mix Border Design SH

SOLD OUT

おおよそ80年代のイタリア。

フェレやヴェルサーチがカッティングの栄華を極め、アルマーニもヴァレンティノも輝いていた時代。

そんな中から
その輝きを追うでもなく
カジュアルの地平を行くでもなく

絶妙な距離感で時代を映したマイナーレーベル。



パオロ･アルベルトーニによるシャツレーベル、
[C.P.A.]です。

パオロ･アルベルトーニ？？
誰でしょうか。聞き慣れない名前。



……

これバロック時代のイタリアの画家みたいですね。

同姓同名の男が300年後にまた生まれ、同じく表現の世界へ飛び込んだ可能性も勿論あるのですが……、

これご高名を借りパクしてブランドの名前にしちゃったパターンじゃないですかね。
日本でもチラホラ……。


そうした服って往々にして名前にボロ負けしてて見るも無惨なクオリティなんですが、コイツはそれをひっくり返す。


アセテートとポリエステルで構成された華やかなファブリックは、その典雅な見た目に反してかなり地厚。
なのに！見た目通りにテロテロ。

かなり特殊で面白い、作り込まれた生地です。

微光沢のサテンと、軽やかな色彩のみで組まれた精緻で瀟洒なジャカード。

それらを交互に並べた太巾ストライプ。



ボディバランスは時代を映したオーバーフィット。

この時代のこのバランスは凄く魅力的なのですが必要以上にエゴを詰め込んだ個体も散見されるのが実情。

別にそれは全く悪いことではない。
使い易さの話。

しかしその点コイツは無敵に近い。

前に出過ぎないペールトーン。
形骸化した「シルクシャツ」なんてイメージで括れないファブリックデザイン。
そしてそのファブリックデザインを活かし切るルーズフィット設計。

全部噛み合ってる。



前述もしましたが
同時代、その時代を導くレベルの【３G】達が存在したにも関わらず、そのどれらとも絶妙な距離をとっていた、ここも特筆点。

何っぽくも無くしかし確かにその時代に生まれたこのデザインは、言わば現代の手垢が付く前の、パーフェクトニュートラル。


“着心地”ってのはフィジカルだけの話じゃない。


Made in ITALY
サイズ表記M

肩幅:52
身幅:58
着丈:76
袖丈:59

ちらほら極小の毛玉や薄い汚れが散見されますが、注視してようやく…というレベルです。

毛玉は古い厚手サテンの宿命。
セーターよりも格段にデリケートですので慎重に取り除いておりますが、許容範囲内と判断したものは若干残っております。