GIANFRANCO FERRE Lace_Up_Back Design “Chinoiseri” Print Top

ジャンフランコ･フェレによるY2Kへのアンサー。

守備範囲の広い豪腕ですから、この時代は結果いろんなテイストをやってたんですがこの個体はシノワズリの次世代的アップデート。

(同時代で横を見渡すとV.TAMがそのリーダーでしたね)


さて
ストレッチの効いたスキニートップの全面に繊細な総柄グラフィック。


先ずは17-18世紀、ヨーロッパの貴族階級の間で流行ったシノワズリ。

東洋文化への憧れが引き起こした一大ムーブメントは、ライフスタイル全般、特に陶磁器なんかには色濃く反映されました。

この　白地に青　という配色、そしてオリエンタルな柄デザイン、これらはウェッジウッドやマイセン、ミントンやR-コペンハーゲンなどヨーロッパの名窯でよく見るくらいにはクラシックとして完全定着しています。


そんな魅力と歴史の詰まった総柄、アウターのVゾーンから覗くだけで勿論魅力的なんですが、やっぱり1枚でパチっと決められたら1番可愛いと思います。


というのも、このトップスの魔力は柄デザインだけじゃなく背面のレースアップデザインにも秘められているから。

これ、左右にガバッと開いたスリットを紐で締めて“閉じる”んじゃないんです。

そもそも左右にあんまり開いてない、ただのスリットなんです。

じゃあこの編み上げは何のためか。
なんて考えていくと……、

左右を閉めるんじゃあなく、
「上下を締める」というビジョンが見えてくるという訳。

ストレッチに任せたスキニーフィットじゃ飽き足らず、半ばコルセットじみた極めて西洋的な美意識を織り交ぜたディレクション。


こんな軽いサマーカットソー1枚ですが、
世界中からインスピレーションを得るフェレらしい和洋折衷が炸裂しています。

East Meets West が巧みなデザイナーの1人ですが、その手腕を存分にお楽しみいただけるピース。


Made in ITALY
サイズ表記M

肩幅:(34)
身幅:39
着丈:38