1996S/S GUCCI by T.FORD Dark Glossy Low_Rise PT

トムフォードがディレクションを担当していた時代のGUCCI。

あたたかい陽の光も届かない深い闇。
コンサバティブとは真逆、極夜的暗澹に包まれたグラマラス・デカダンス。

センシティブでセンセーショナル。
90年代のハイファッションに蔓延していたナイーブな精神性のど真ん中。

トレンドセッターなんて生温い、モードリーダーと呼ぶべき偉大な仕事でした。




ちょっと脱線しますが、皆様IWGPを読んだことはありますか。

池袋ウエストゲートパーク。

正にY2Kと呼ばれる時代、舞台は治安最ッ悪の池袋。

ヤレヤレ系主人公「マコト」が出会う色んなトラブルが、本人視点の後日談形式で綴られたストリートフィクション。
ある意味SF。

これの一巻、一話か二話でストリートギャング【Gボーイズ】を束ねるカリスマ、安藤崇、通称【キング】の私服として登場するのがGUCCI。

“細身の黒のスーツと光沢のある黒のセーター”。



これの初版が1999年。

そう、私が、我々が憧れたキングが着ていたのは正にこの時期のGUCCIなんです。
(今回紹介してるのはレディースですけどね)

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光沢とハリのあるシルクでピシリと仕立てられたローライス･パンツ。
ベルトループ無しでヒップに引っ掛けて履くやつ。
野郎が着ようとしても骨格が拒む、イケてるレディの専用品。

闇に溶けるような澄んだ深いネイビー。

ポケットジップの持ち手に光るのは奴らの頭文字と同じブランドネームが刻まれたクリアストーン。
深く澄んだ冬の夜空に輝くシリウス。

まあ、こんなネオン塗れの煩い街からじゃ一等星ですら見えるか怪しいところなんだけど。

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希少なランウェイピース。
特に使用感、着用感、傷汚れの無いグッドコンディションです。

Made in ITALY (ZAMASPORT)
サイズ表記42

ウエスト:74
ワタリ:30
股上:23
股下:72
裾幅:17.5