洋服解読所















L2000's GIULIANO FUJIWARA by MASATAKA MATSUMURA Deep Vents Design White SH
¥20,000 税込
SOLD OUT
「日本人がやるイタリアのブランド」。
1980年代、藤原嘉章 氏が“ミラノで設立した”レーベルです。
海外だとそもそもそういうの多いし、股にかける国同士も近いからどうしても薄れがち。
例えば、ベルンハルト・ウィルヘルムはドイツ人ですがブランドはベルギーのブランドでしょう。
あの感じと同じ事柄なんですけれど、日本から出てヨーロッパで設立……ってなるとそれは格段に減ります。
やっぱり距離と言語の問題かな。
さてそんな事を成し遂げた創業デザイナー藤原氏は、54歳という若さで玉折。
デザインチームの続投の後、この服をデザインした松村正大デザイナーが25歳という若さでこのレーベルを引き継ぎます。
「シンプルな中に捻りが効いてて良いですね。」
100万回聞く売り文句ですが、この服を簡潔に言うなら正にそれ。
当たり前のディテールをフラットに見つめ直してディテールとしての可能性を切り拓くデザイン。
このシャツで言うと特にヘムラインと袖構成かな。
先ずヘムライン。
前後ともにラウンドヘム。
これってサイドでなだらかにラインを繋げるか、ガゼット的な当て布を挟んで処理するもんでしょ。
でもこのシャツ、カーブ同士をそのまんまぶつけて上方向に延長。
それらが合流した脇線に、ボタンを忍ばせて斬新なサイドボタンシステムを構築。
小さな静かなアヴァンギャルド。
これと似たようなビジュアルで、袖口の開閉部、剣ボロと呼ばれる部分も上に延長。
途中で終わる事なく、アームホールまで伸びます。
開閉システムは途中で終わりますが、そのラインをそのまんま果てまで伸ばし切るのは、前述したヘムラインデザインと韻を踏んでる感じで凄く好きです。
そしてこういう小技が生きるのは美しい土台あってのこと。
非の打ちどころのない美しいカッティング。
クリーンな白シャツとしての責務を全うするオーセンティシティ。
Made in ITALY
サイズ表記46
肩幅:44
身幅:49
着丈:69
袖丈:62
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