JUNYA WATANABE Tetragon_Shoulder Crazy Knit

SOLD OUT

2010S/Sかな？

このニットと同じように、正四角形を肩に配して斬新なドレープを飾ったディテールが見られたので恐らくここ。

細糸の強撚ウールニット。
ギャルソンのDNAを感じるキャッチーなボーダーに、全然キャッチーじゃない素材使い。
カリっとしたユニークなテクスチャ。


平置きして見てみるとやっぱり思うのが

「四角い！」

この服の1番面白いのはこの形でしょう。
イッセイのA_Pocのように、完全な平面から切り取ってそのまま無理矢理に服と定義したような特殊造形。


真四角の布。

そこからまず 袖を作るべく、脇下に切り込みを入れて……、
首を通すネックラインに切り込みを入れて……、
袖は途中からリブニットに編み変えて「袖感」を強調して……、
角のドレープを増設するため、袖口も内にねじ曲げて……、


もちろん理論と独想に基づいて作られているものの、理論や考察の追い付く隙すら見せてくれない正真正銘のトップランナー。


【四角い布の角が落ちて生まれるドレープ】。
これ身近なところだと、布団とか座布団とか。
あれが肩に付いてると思ってください。

で、それが重力のままに落ちるとこんな風にアヴァンギャルドなビジュアルが生まれる。

で、それを袖口(手首)でも再現。


こんな面白い立体ですから、この上にアウターなんて重ねたくないですよね。

でも真夏にこれは暑いですよね。

必然、活躍するのは春と秋。
四季が消滅しかけてるこの国では着用チャンスが多くないカテゴリですが、それを補って余りあるファンタジー。

合理とかコンフォートでファッションやってんじゃないんだわ。


サイズ表記S

身幅:40
着丈:60
袖丈:65

それにしても

完全“平面”由来であるのに、アウターで消すのが躊躇われるレベルの面白い“立体”が発生するこのシステム、本当に面白いですね。