80's PLANTATION in ISSEY MIYAKE Side Bias Cut SK

SOLD OUT

80年代、イッセイミヤケ社のブランドとして展開されていた時代のプランテーション。

この時代の物は、このスカートもそうですがとにかくミニマル。

オーガニックな素材選びと独創的なカッティング。
ただそれだけ。

例えばこのスカートだと、素朴な土色のコットン地に無染色の太い糸を織り交ぜて、ウインドウペンを作ってます。

撚り合わせに凝ったり、織り柄に凝ったりしてません。
シンプルにミニマルに、簡素なチェック柄を織り上げているのですがこれが本当に上手い。

脂の抜け切ったドライタッチと枯れ木のような侘び寂び。


そしてその侘び寂びに甘えず、あくまでモードの世界のボキャブラリで仕上げられるのがこの時代のプランテーション。


これ、見ての通りウエストにギャザーが入ったスカートなんですけれど、このギャザーを全て伸ばしてみると……

なんとウエストシェイプ一切無し、完全四角形の真っ直ぐな布があるだけ。
細かい分量操作は切り捨てて、フィットは全てウエストギャザーに任せてます。


和服のエッセンスだ……。


このままだと「巾着袋みたいな」構成、と説明がつくところ、ギリギリそうならない一手が入ってます。

それがサイドパートのバイアスカット。

完全平面パターン、情緒系テキスタイル、と来て和風に決まりそうなところに絶妙なバランス調整。
仄かに香る西洋の匂い。

実利面での明確な推察は叶いませんが、どういった意図があったのでしょう。

サイドのみ落ち感を僅かに強めて、前後での平面感を逆接的に強める狙いとかがあったのでしょうか。


ともあれ、この時代のプランテーションにしては珍しい、ユニバーサルなイージーウエスト。
お楽しみいただける方も多いのでは。


Made in JAPAN
サイズ表記M

ウエスト:56~72
レングス:81

全体的に経年感と少しの汚れが見られますが、それも味として昇華されるタイプの洋服と存じます。