1980's Y'S 1-Panel-Raglan Sleeve Cotton Gabardine Loose Fit Coat

SOLD OUT

チェスターコートってよりは

アトリエコートとか
ショップコートに近いです。


そういうコート、可愛いですよね。

白衣よりはファッション的で、
でも白衣みたいにインダストリアルで
ラフに取り回せて。



でもね、その殆どが

“セットインスリーブ”なんです。
どの時代も。



何故なんでしょうね。



こうしたラグランスリーブで設計された
ショップコートって

見かけないんです。




それも一枚袖ラグランとなると
皆無ではありませんか。


想起するのはユーロの50'sくらい、リラクシングなショップコートの匂いを色濃く残したルーズフィットのショップコート。




1980'sのオールドY'sです。



言わずもがな綺麗に落ちる肩。
これぞ本当に肩幅を選ばない袖設計です。

裏地無しの完全一重仕立てなので、ポケットを吊り止めるテープが前見返しから生えてます。
良いディテール。


今でもありそうな服だけど
今からは生まれない服。

今ワイズがコレを作るなら
裾から2〜3個、ボタンが無くなるでしょうね。

1番下、裾のキワキワまでボタンを配置。
80'sの香り。





しかし　なんだかんだ
ヨウジブランドにしては普通っぽい

と
思われる方もいらっしゃるかもですね。


違うんです。

モードが絢爛豪華を極めていた80年代に
こんな素っ気ないノンシャランを女性に着せる事が革新的だったんです。

アンデコラティブがカウンターとして成立した時代。

黒の衝撃ってのは黒だけじゃない。
既存の華美なモードシステムをひっくり返すこれら全ての意思を括るべきムーブメントです。



黒での退廃的ゴシックも形骸化してきたこの時代、これくらいスレたデザインにこそカウンターの火は残っているのではないでしょうか。


レディースラインですがメンズ仕様の左前です。
裄丈的には女性の方が似合う方多そう。
どうせならたっぷり余裕を持って着たい服ですし。

Made in JAPAN
サイズ表記 -

身幅:69
着丈:104
裄丈:79.5

フロントに微細な汚れあり
後ろアームホールシームに小傷