洋服解読所

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2002's BALANCEWEAR DESIGN Technical Cutting Soft_Shell Bal_Collar Coat

¥15,000 税込

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一見して大きく目を引くような
大袈裟なディテールデザインがある訳ではありません。



21世紀初頭の空気を宿したテクノファブリックに入るオリジナルの柄デザインこそあれど



半月台襟の、
割とベーシックなバルカラーコートで

ポケットはコートとして一般的な
ウェルトポケット。

ボディバランスもそこまで大袈裟な増減はされてない。

ボタンがちょっと大きめかな?

それくらい。







あんまり派手なデザインしてないんですよね。


“でもさり気無いデザインはめっちゃしてる”。


何着ても簡単に小洒落て見せられる時代にわざわざ古着着てる皆様、もとい我々、「こういうの」がお好きでしょう。





では袖を上げて、脇下から。


古のスポーツウェア/ハンティングウェアに端を発する「ピボットスリーブ」、そのカッティングを採用してるのに更にそこに「カットアウトドッキング」もレイヤード。

縫い合わせずに大きな穴を作ってのベンチレーション。

でもここ、ただ単に普通の型紙同士を縫い合わせずに「スリット」を作ってるのとは違う。

各カットアウトの視点同士がもう既にクロスオーバーしてる。
つまり今ここから縫い合わせようとしても手遅れ。

正に「捻くれたデザイナーズウェア」って感じの設計……。
堪りませんね。


しかも
脇下で強火のベンチレーションシステムが成立してるのにダメ押しで後ろ袖中腹にもアイレットのベンチレーションホール×5を追加してるんですよね。


で、
それを必要としているのは裏に特殊コーティングを施したテクノファブリック。


[放湿性への執着]


コレを見ると、
「コートをテクノディテールで」
ってよりも
「当時のテクノブルゾンをコートの形に」
って感じのデザインベクトルを感じます。





さあそれだけじゃない。




先程

「一般的なウェルトポケット」

なんて書きましたが、どうやら私が間違えていたようです。


これは一般的なウェルトポケットじゃない。


ウェルトポケットを意味する「箱」パーツ、これがポケットの入り口となる訳ですが

その中を覗くと、この「箱」パーツはただの飾り。
その中にもう一発、最初から設計された片玉縁ポケットが隠れてるじゃないですか。

しかもその片玉縁ポケットを設計するにあたって、サイドヘムから伸びてくる 僅かなディアゴナルダーツを切れ込み始点としてる!

海外のモードブランドみたいなカッティング。

でもそれをコンサバティブなディテールの皮をかぶって隠匿。


いやはや天邪鬼というかスノッブというか……



写真だけで見るのと
実際手に取って隅々まで見るのとで大きく大きく印象が変わる1着。

こうして繁々見回して丸裸にするのもちょっと申し訳ないくらいです。



メンズのXL。
かなりゆとりがあるサイズです。

野暮ったいセーターとか挟んで是非。


サイズ表記XL

肩幅:-
身幅:62
着丈:92
裄丈:94

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