2000's HELMUT LANG Minimal Cutting Tailored Denim JKT

SOLD OUT

推定で2003~2005

タグフォーマットがバグりだしてきた頃の、本人期ファイナルレンジ。


珍しいデザインでしょう。

私実は結構集めてるんですがこれは初見。
他にも案外見たことない気がします。


本人期中期ではそれまでの常識とは一線を画すスリムフィットでGジャンカテゴリにセンセーションを巻き起こしましたが、その系譜とはまた違う目線で組まれたデザインのように感じます。


もっと円やかなミニマリスム。



先ずフィッティングがある程度やさしくなってます。

そこまでタイトじゃない。
ストレッチも少し効いていますし。



さあ、
フロントのビジュアル構成要素は思い切り削ぎ落とされてます。

ポケットに関しても、モディファイされたフラップを残して洋服の内部に入れ込んでます。



肩にはエポレットループの成り損ないみたいな極小ループ。
そして穴刺繍かがりのベンチレーションホール。

コレ、肩線シームで無理矢理ループが分断されたような印象を受けますね。
“何か”になろうとしたのを、無理矢理シャットアウトされたような……。


本人期後期特有の、不気味で美しいカオスミックスの基軸のもとで再構築されたGジャンって感じ。



さあ、何より袖の美しいマニュピレーションがこのジャケットの特筆点。

それまでのラングのGジャンには……というよりそもそもオーセンティックな「Gジャン」には見られなかった極めてエゴイスティックな前振り袖。

どう置いたって、どう撮ったって美しいラインメイクです。
テーラードジャケットみたい。


袖口はスラッシュ&ボタンではなく、タブループ&ボタンの明き無し仕様に。




さあ、いよいよ

こんなGジャンは無いぞ………？



生地やステッチ、要所要所のキーディテールこそGジャンの顔をしていますが、それは仮面かも知れません。



お好きな方へ刺さりますように。


Made in ITALY
サイズ表記48

肩幅:45
身幅:55
着丈:68
袖丈:66