2021S/S CRAIG GREEN “Yoroi” Armor Design Nylon JKT

クレイグ･グリーンより


ユニークなパーツ構成アイデアが光るナイロンジャケット。



元より、高い上代と流通の少なさで実現叶っておりませんが、このレーベルはモード史に必ずアーカイブされるべきです。
素晴らしい才能に満ち満ちていると感じます。



このシーズンなんて特にですが、限り無く色数を絞った色彩統制のもと、少ない筈の材料を元手に無限拡張していく宇宙のようなクリエイション。

文字通り縦横無尽なアイデア展開、既存の枠組みを抑も存在しなかったかのように簡単に踏み越えていく独創。

金属製のフレームを人体に背負わせてそのフレームに服着せたり巻き付けたりしてますからね。

いよいよ「装い」が人体の外に出るのかと戦慄したものです。
それも至極フィジカルなベクトルで。

ここまで自由を輝かせられる作り手は世界に何人もいません。


現代アートじみたバウンダリー更新の応酬、血の香りすら感じるような情熱的な密度で繰り広げられる創造はルックから分解されて洋服単品になっても薄まらない。




ベースとなる薄いナイロンポプリンの上にアーマー状に重ねられるパデッドパーツ。

人体の可動域を避けるように敷き詰められるその配置とストライプ状のキルティングステッチが作る線のリズムは日本の甲冑/鎧のよう。

袖なんて籠手みたいなセパレートです。



そして背中のヨークシステムではその関係性が局所的に逆転。

外側のヨークに薄いナイロンポプリン、
内側のボディにパデッドデザイン。
こうした一拍ズラす遊びも小洒落てる。



そしてこのレーベルとも言える長過ぎるコードデザインもウエストに健在。

垂らしても勿論長いし、ウエストをギュッと締めてもまだ全然長い。

プラプラ適当に靡かせてお楽しみください。
靡かせアイテムのレイヤードも勿論最高。



こうして単品で見てみると、その濃密なエッセンスはそのままに、案外デイリーに使い易そうな印象も受けますね。


フロントはダブルジップですから、ウエストを絞ったあと下だけジップを開けて裾の捌け感をレイヤードに活かせますし、華奢なチンストを締めて立ち襟で楽しむのもまたカッコ良い。

襟も表と裏で素材が違いますからね。




今回は
同色なら素材を変えて

別色なら素材感を揃えて

なんて感じでサンプルを組んでます。


ハズすのも楽しいんですが、素材感か色味を揃えての多重レイヤードもきっと楽しい……

というのは、ルックを見てれば必然浮かんでくるビジョンですね。


LAMPO Zips
Made in ITALY
サイズ表記 M
デッドストック

肩幅:49
身幅:56
着丈:69
袖丈:67

新品未使用。
極上のコンディションです。