洋服解読所















1986 PLANTATION in ISSEY MIYAKE Tied Waist Shrinked Design Ex_Wide PT
¥27,000 税込
SOLD OUT
1986年のプランテーション。
1981年末にイッセイミヤケ社から設立されたレーベル。
鬼神の如き発想と展開、そのボキャブラリは「イッセイと言えばコレ!」なんて言わせない程多岐に渡り、そのどれもがエポックメイキング。
そして多岐に渡るその仕事の中より
“とあるテイスト”だけに絞ってセパレートされたレーベルというのがこのプランテーション。
日本的な侘び寂び、枯れ感、禅……
そうした禁欲的なエッセンスに統一した上での平面的カッティングエッジの追究。
この80'年代の段階でそうしたクリエイションを【プランテーション】として分化させておいたことで、メインライン並びに御本人のクリエイションは貪欲に新しい技術や価値観を取り入れていくことが出来たように思います。
「どっちも好きだけど(昔の)プランテーションの方が好き」
という方がいらっしゃるのはそういう部分からではないでしょうか。
ちなみに私は
どちらかなんて選べない 派です。
このパンツの話に入りましょう。
先ず構造がユニーク。
ウエスト左右を開き、ウエストベルトを延長して前か後ろで結んでのフィッティング。
グルカパンツのウエストとはちょっと違うシステムですが、共通するエッセンスがありますね。
生地はコットンとウールを混ぜたレーヨン。
厚みは薄くもなく厚くもなく、中肉くらいのちょうど良いとこ。
情緒的に入ったシュリンク加工が乾き切ったドライテクスチャに良く映える。
褪せたブラック、枯れたタッチ、演出として入ったシュリンク加工……。
相性最高の掛け合わせ。
生地の時点で勝ち。
シルエットは
スーパーワイド&スーパーテーパード。
50くらいあるワタリ巾から
17cmの裾巾にハードにキュッと。
ウエストに入るタックは4本。
アウトプリーツ×3
インプリーツ×1
のユニークな構成。
で、この唯一のインプリーツはウエストの1番内側に位置します。
そして左右のこのインプリーツはインプリーツ同士で中心をクロスオーバー。
やり過ぎやり過ぎ。袴か……。
ウエストオープンを前中心じゃなくて両サイドに逃したからこそ出来る離れ技ですね。
寧ろ両サイドにオープンを逃したからにはコレやりたいか。そりゃそうか。
両サイドのタイベルトは自然にロールしてきてて、宛ら捩りハチマキみたいな感じ。
可愛い。
ハチマキとハカマ。
クールな日本エッセンスをあくまで洋服の文脈で極めて自然にドッキング。
色んなアウトフィットに鮮烈なアクセントを加えてくれますが、同系統と合わせちゃうとコテコテの僧STYLEが完成してしまいます。
是非、異要素としてミックスをお楽しみください。
プランテーションにしてはウエスト広めです。
メンズでも行ける方がいらっしゃるかな、というところ。
この時代のプランテーション、リラクシングな雰囲気に反してちゃんとモードウェアというか、割とサイズがシビアなんです。
これでも大きい方なんですよ。
Made in JAPAN
サイズ表記L
ウエスト:~70
ワタリ:49
股上:33
股下:76
裾幅:17
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