e2000's NEIL BARRETT Side Tapes Design Slim Jeans

ニールバレットの初期作品。



ライトグレーのデニムに、クリームホワイトのサイドラインテープを縫い付けたスリムジーンズ。


デコレーション部分も可愛いんですが、やっぱりそもそものボディバランス、そのカットメイクが美しいです。



80年代にはCKが、世紀末にはトムフォードやHLがモードの世界に持ち込んだ“ジーンズ”によるセンセーション。

それまでの野暮ったいイメージを逆手に取って一気にひっくり返した官能的なディレクションは、モードシーンのみならず、リアルなストリートファッションをも忽ち席巻しました。



ニールバレットのこのローライズも、その流れを汲む設計。

旧イタリアンカジュアルのハイウエストをぶった斬る新時代のフィットは、何十年も続いたトップガンの栄光、その影を断ち切りました。


その流れの中にあるジーンズ、それもモードブランドのカッティングクオリティで仕立てられたそのシルエットの美しさは言うに及びません。


そしてブラックやインディゴ、又はアイスブルーで再現されるそれらとまた違うポジションの無機質なライトグレー。

このバランスは途轍も無くモードな感覚。

しかし思い返してみれば、この時代のニールバレットのクリエイションは須く“そう”なんですよね。


官能的なカッティングのはずが
圧倒的に無機質。

そのバランス。


メンズプラダを率いていた時代のテクニカルなクリエイションも最高ですが、機能的なイメージも更に削ぎ落としたニュートラルテイストのこうしたアイテムでこそ、前述したバランス感覚は露わになるように感じます。


型番は8875
モデル名は　
AGED VINTAGE DENIM


Made in ITALY
LAMPO_Zip
サイズ表記32

ウエスト:88
ワタリ:31
股上:22
股下:76
裾幅:21

結構大きめのサイズ。
この時期のニールでこのサイズ感は思いのほか貴重です。
本当に出ない。


・ウエスト88というのはある程度ローライズで履く事を想定しているので、腰骨とウエストの中間くらいでの数値とお考えください。


そして恐らく裾上げ個体。
しかし程良く使い込まれて裾処理もナチュラルに馴染んでいます。

所々にちょっとした汚れが見られます。
また、裾に薄汚れあり。