1980's BEST COMPANY “Past-Champs” Design Wide-Body SW

SOLD OUT

くたくたに着古されたヴィンテージスウェット。



雲っぽい柔らかなライトグレー


アスファルトの硬質なミドルグレー


彩を加えるのは
桜みたいに淡いピンク。



のんびりしてて良いですね。




サンプリング元となったアメリカのスウェットよりも更に大げさにルーズボディバランス設計。

憧れが行き過ぎた感じ。


袖はラグラン×ヨークスリーブの複合デザイン。

肩がまるっと綺麗に落ちる、
リラクシングなデザインですね。


でもね、袖のカッティングなんてどうでもいいんですよ……。
セットインにしたって、どうせこれだけ肩カーブ真っ直ぐなら綺麗に落ちるんですから……。



このスウェットで1番面白いのは
グラフィックデザイン。


4A BOYS 77-78 CHAMPS

これは実際アメリカに存在するバスケットの大会(リーグ)なんですが、いやいやいや


77-78なんて
その時代にあなた(BEST COMPANY)生まれてないでしょう。

その前身のバイアメリカンだって始まってない。


つまり過去の大会のグラフィック。

リアタイじゃないんだから、
勿論オフィシャル企画ではない。


仮に良い大会だったとして
過去の大会をグラフィックからデザインして洋服に乗せるか？普通……。




という感じで
現在から見ると多少の違和感こそ残りますが、でもそれ以上に、当時のイタリアの中でも突出してアメリカに執心していたデザイナーです。

ブランドロゴプリントが入ってないと
イタリアだって気付ける人、結構少ないんじゃないかな……。
僕も自身無いですけど。


一番の手掛かりは、襟リブの縫合部分に重ねられた閂風の優しいハンドステッチ。

補強目的のディテールなのにハンド。
ここでの意図的な詰めの甘さ(あえてそう言いましょう)がこのレーベルの僅かなエゴ。



“過去を向いてデザインする”

特異に聞こえるかもしれませんが
こう書くとスッと腑に落ちるかもしれません。


“超ニッチなレプリカテイスト”。



そして

“それがちゃんとシーンを席巻した”
ってのもこのレーベルとこのレーベルの周辺をアーカイブする上での特筆点です。


タグ無し
サイズ表記-

身幅:59
着丈:65
裄丈:81