70-80's SERGIO TACCHINI Worn-Out-White Wide Silhouette Casual PT

イタリアンカジュアルに

もとい

「イタカジ」に、最初から付随していた
爽やかなナイスガイのイメージ。


いつの間にか野暮ったく洗練され
無個性化してしまったカテゴリ。

その元ネタとなるレンジ。



その嘘みたいな日本語
“野暮ったい洗練”は、
こういうオリジナルピースにおいて華麗に反転します。



70~80年代くらいの、
とても古いセルジオタッキーニ。
言われてみれば珍しい、イタリーオリジナルピース。


このデザイナーは元々プロテニスプレイヤーです。
28歳の時にはイタリアの全国大会で優勝するくらいの完全なるガチ勢。


そんな訳ですから、このテニスというスポーツをルーツとしたアイテムが身上です。


カラカラのホワイトコットンドリル。

フロントは1タック。
ポケットは完全独立型の両玉。

そんな感じの、オーソドックスなワイドスラックス。


コートを駆けるテニスプレイヤーの爽やかさをそのまま拡張高いクラシック･カジュアルにインポートした世界観。


ホワイト一辺倒だったテニスカルチャーでのアクティブウェア&カジュアルウェアをカラフルに彩ったデザイナーですが、この個体は王道寄りですね。

(本当にこの時代のテニスプレイヤー、みんな真っ白！)



作られた当時と
作られてから数十年経った今と では
もう表情も大分異なってるのでしょう。

これが新品ピカピカなら、
こんなにカッコ良くは映らない。

致命的なダメージを被ることなく、でも程良く使い込まれて草臥れていくのがホワイトアイテムの道程。
(致命的なダメージ/汚れが入ればその時点で捨てられますからね……)


そんな、案外荊棘の茂った道を歩き抜いて現代まで生き残っていてくれた［Tired White］。




この個体はヒップ付近に微かな黒汚れと

タック根本のダメージがあります。
縫い糸の解れではなく、縫われた生地側のダメージ。
恰幅の良い御仁が無理なテンションを掛けたのか、僅かに裂けかけてます。

幸い耐えてくれています。
ゆとりを持ってご着用いただく分にはこれ以上進行しない部分ですが、一応ご留意ください。


本当にリアルで絶妙な使い込まれ具合。

こうしたパンツが無いと成立しないスタイルが沢山あるのに、これくらいで残ってくれているオリジナルピースのなんと少ないことか。


Made in ITALY
サイズ表記50

ウエスト:82
ワタリ:36
股上:33
股下:79
裾幅:21.5