洋服解読所




















1980's LAMATTA Mouton Collar Heavy Riders JKT
¥90,000 税込
SOLD OUT
今回のポップアップのテーマに即しているか、
と問われれば
微妙なとこです。
イタリア最高峰のレザーウェアファクトリーの一つ、LAMATTAのスペシャルピース。
モードでもなければ
ローカジュアルでも
ハイカジュアルでもない。
フォーマルレンジとも違う。
強いて言うならエグゼクティブ、なんて言葉が相応しいのかな。
定義なんてどうでもいいや。
笑っちゃうくらい凄い服。
このプロダクトパワーの前では全部が駄文。
駄文だとしても、書きたいから書きますけど。
D&GABBANA
G・FERRE
G・ARMANI……
時代を牽引したハイファッションの最高峰レーベルのレザーウェアをお世話していたファクトリーです。
若干時代感がズレますが、RUFFOと双璧 って感じのイメージ。
分厚いのにトロトロに柔らかい、
煮込み完璧の豚角煮みたいなレザー。
最悪の比喩。
襟はムートンボア。
このムートンボアも毛並みが整ってて綺麗な厚みがあって、劣化やダメージさえ無い。
素晴らしいクオリティ。
でも問題はその裏。
鬼が隠れてる。
合理では説明が付かないし
合理でやってるんなら紛れも無く大天才の思考回路。
縫い付けの時点で既にイレギュラーに折り畳まれて縫合された大振りなチンストラップです。
(この薄い一枚革もね、またトロットロで最高のテクスチャなんですよ……それは今はいいか。)
対岸のツインボタンに接続してみると、
なるほど確かにガッチリフロントの隙間を塞いでくれる……。
しかし不思議なカッティングです。
一般的な形状でも用は成せたでしょうに。
もしかして、
このチンストラップ下端に生まれる柔らかな革の弛み/ドレープを演出するためのデザイン?
それなら腑に落ちる。
確かにここ、このジャケットに数多ある最高ポイントの一つですわ。
まあ正解は今や不明ですから、使っていくうちに色々と感じ取ってみてください。
そして最高ポイント、
もうひとつ紹介させてください。
「ダブルブレストのライダース」みたいなベースボディなんですが、このフォーマットにすると
・広い身頃
・狭い身頃
の二つに、非対称な分かれ方をしますよね。
この服はメンズ企画なので左身頃が広いんですけど。
その広い左身頃での素晴らしいディテール発明。
そう、これは発明。
マフポケットとマップポケットを掛け合わせた複合型ポケットです。
(あんまり暖かくはないけど)
言わずと知れた名作、スウェーデン軍バイク部隊のモーターサイクルジャケット。
男心を串刺しにするあのフロントシステムの、極めてクリエイティブなアップデート。
流石に面白過ぎる。
先程、何かのアイテム書く時に
「ハイクオリティなモノほど弾けて欲しい」
なんて旨の逆ノブレスオブリージュを提唱しましたが、それをこの上ない水準で叶えてくれているのがこの個体です。
いや〜〜〜………
最高。
なるべくミニマルに書き並べましたが、
やはりこの一言に収束します。
ちなみに
軍モノほどゴワゴワしてません。
黄金期のラマッタの革なのでそりゃそう。
でも重さは例のモーターサイクルのレザー版と殆ど変わりませんね。
かなり気合の入った重量感です。
我こそは、という御仁へ。
Made in ITALY
BSC_Zips
サイズ表記-
肩幅:64
身幅:66
着丈:77
袖丈:63
裾内柄のボタン裏ダメージあり&裾ボタン1つ欠損
袖に小さな皮革ダメージあり
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¥90,000 税込
SOLD OUT