1992's Levi's 501 (US) Garment_Dyed Red Jeans

1番“情緒”と遠い色



みたいなイメージがあります。
特に洋服においては。


ビビッドカラー、
ビタミンカラー、
みたいな扱いをされて

のっぺり均一的に、
塗りつぶしツールで使われる色。


【赤色】。


さあそんなイメージを引っくり返す、
極めて有機的で奥ゆかしいクリムゾン。


立役者は“製品染め”ですね。

のっぺり均一的　の真逆。


ザラっと粒立ったテクスチャ感と
焔の揺らめきを掬い取ったようなムラ感。

儚いのに強い。

これは
“赤の製品染” でしか成り立たない現象。

情緒と強さが並び立つ。

これだよこれこれ。


その代償か誰かの愛用か、
使用感……というより局所的なダメージはちらほら。


股部分に擦り傷が散見されます。


もともと製品染めで生地が弱っている服です。
そこにウォッシュ加工でも入れたのか、はたまた前オーナーの履き癖が表出したのか……。



何れにせよまだまだご愛用いただけるコンディションではあります。



形はベーシックな501。

カジュアルのど真ん中であるのに、
ある種の怨念じみたモード臭さみたいな物を兼ね備える珍しい個体。


1992年製造
Made in USA
サイズ表記31×36

ウエスト:77
ワタリ:30
股上:30
股下:79
裾幅:19