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1/3-6 OSAKA
80's CLOSED by M&FG Reversible Systen Work_Taste Tailored JKT
¥48,000 税込
残り1点
なら 手数料無料で月々¥16,000から
先のポップアップにて
メインテーマ再現要素のひとつとして据えた
「M&FGの初期作品群」。
BALLから始まる進撃のネクストステップ
【CLOSED】のご紹介です。
彼らの1番最初のシグネチャーレーベル【ÇA】から78年に名前を変えて誕生したこのレーベルは、前項の【BALL】より更に大きな躍進を遂げ、BALLと共に世界を席巻しました。
その勢いはは勿論日本にも波及し、
80年代の「スーパーボール」や「ボールショップ」にてBALLと共に取り扱われるのですが、その過程でインポートのオリジナルピースから日本製のライセンスビジネスにグラデーション移行していきます。
最近はその素晴らしいデザインが評価され、オリジナルピースなんかは価値に応じた値付けを見掛けることも増えましたね。
さあ、私の大嫌いな
「リバーシブルの洋服」です。
このジャケットには
「リバーシブルは何故ダメなのか」
ってのがギッシリ詰まっており
そのマイナスを跳ね返すだけの
圧倒的なカッコ良さがあります。
ベースはカバーオール型のワークジャケット。
どっちがA面とかは、多分無い。
ウールシャモアの方は
流れるようなカッタウェイラインが決まったシングルブレストで
アイスデニムの方は
シングルを無理やりダブルにしたような狭い打ち合わせ。
で、この2つの生地とアイテムカテゴリが
とにかくリバーシブルに不向き。
リバーシブルってのは
本来「表」と「裏」に意図的に付ける微妙な寸法差を無くして同寸製図するんです。
その微妙な寸法差ってのは、
例えば
美しい襟のロールだったり
綺麗に肩に馴染むラインだったり
洋服、特にジャケットを美しく作成するに当たって絶対必須の金科玉条。
それを捨てる以上、
どんな生地を使ったとしても発生する“仕立ての汚さ”には目を瞑ってリバーシブル機能の恩恵を楽しむ……というのが定石。
さあ
目を瞑るどころか
瞑った目を瞼諸共突き刺してくるような酷い仕立てです。
ラペルシステムは崩壊してるし
肩線周りも不正確な、デザインステッチのせいで変な余り方してるし、裾も全然綺麗に収まってない。
仮にリバーシブルじゃなくても、世辞にも綺麗と言えない仕立ての、ゴワゴワした生地のジャケット。
ついでにチラホラ汚れもある。
で、
それらをリバーシブルドッキングしたら
そりゃこうなるよな。
ウールシャモアは裏面コーティングでも入ってるのか、異様に張り感が増してるし。
アルドチアバッタの差金でしょうね。
アパレル視点で見りゃ
「終わってる服」。
ただ
ファッションはアパレルの物じゃない。
仕立てが終わってようが
アイデアがチープだろうが
素材選定が終わっていようが
生地デザインが終わってようが
他に無いカッコ良さがひとつあれば勝てる。
ファッションは
楽しむ人の物です。
当時リジッドデニム全盛の中で、使い古したようなアイスウォッシュのペールブルーデニムを最初からデザインして作り出した先見の明、
アメリカンカジュアルのベーシックを
根本構造から作り替えるチャレンジングな創意、
そしてその根本からの改造にて
ヨーロッパ的なジャケットをドッキングし欧/米の革新的な表裏一体を表現する鮮やかなアイデア。
“アメリカの風を躱わす者”という仮定は強ち的外れでもないのではないですか。
ある視点から言う「ダメな服」。
仮にダメだったとして、
それが生まれるのは【挑戦】をしたからです。
周りが安全圏から石を投げる中
ペン一つで立ち向かったからです。
3人の実験者の足跡をアーカイブする上で
非常に重要なピースであると考えます。
内タグ無し
サイズ表記46
肩幅:50
身幅:55
着丈:73
袖丈:63
リアルなことをいうと
「アイスウォッシュ色なのにリジッドデニムみたいな硬さのあるカバーオール」って感覚です。
ガシガシ着こんで馴染ませてっていただくのが良い感じだと思います。
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