洋服解読所



















INTERMEZZO FUTURO Y2K Technological Design Urban Cargo JKT
¥27,000 税込
SOLD OUT
私個人がひっそり注目している
ムーブメントと呼ぶにはあまりにニッチな
しかしその時代の
特定の潮流を観測するに十二分な
“メジャーアパレル”による“アザーレンジ”。
それが
D'URBAN / ダーバン
かつての日本における
紳士スーツアパレルの超大手。
安価なスーツチェーンの台頭によりその勢力を落としつつありまして、世代で言うと現代の20代くらいから一気に認知度が落ちます。
知らない人がいるのか?
くらいにこの国を席巻していたこのアパレルメーカーの作風は兎に角コンサバティブ。
絵に描いたような保守派。
そしてそんな中でも
このINTERMEZZOやixizなんかのカジュアルラインも展開していたんです。
これらは土台に丁寧で堅牢な縫製インフラがあるので、遊びの効いた個体はビジュアルパワーとプロダクトクオリティが両立されていて素敵ですよ。
さあ、そんな中
突然変異的に生まれた
“カジュアルレンジの末端”。
弊店でも重視している
XX OUTFITTERS なんてラインが存在しますが、今回のポップアップではその末端レンジを幾つかご紹介。
コイツは前述したINTERMEZZOのアザーレンジ、
その名も
【FUTURO】
(フューチャーのイタリア語です。)
めちゃくちゃニッチなエリアですが、
その中でも更に突然変異的にクオリティの高いイタリア製の個体です。
スレたナーバスなアッシュグリーン。
表面は薄いコーティングかな、
マットでケミカルな質感。
身頃と地続きでフードまで繋ぐ、
さり気無いカッティングエッジがカッコ良い……。
カジュアルアイテムだけれど、
袖はテーラリングの美学を感じる2枚袖での強い前振り。
ここを自由に操れるのは流石ダーバン。
そしてriri社製の美しいダブルジップがフロントを飾り、視点はこの服のキーポイントであるポケットデザインへ。
端的に言うと
「貫通式スナップボタン」です。
ただ、その凹凸両方が大分ユニーク。
凹はクリアラバー。
凸は重厚な金属製。
一般的なスナップボタンの凸面を拡大したような形状じゃなく、このラバーとの噛み合わせでこそ効果的に作用するエッジの効いた造形。
角を残してる感じ。
さあそんなインダストリアルなデザインが効いたフラップを開けると、なんとタップリ3部屋構造。
ベースに大きなポケットがあって、それに重ねる形で2つのセパレートポケットが追加されてるデザイン。
両腰だけで6ポケット。
鞄すら持たない身軽なアーバンウェア、
それをイタリアの高い水準で作るとこうなる、というサンプル。
滅茶苦茶カッコ良いです。
この服には別にライナーが存在していたようなのですが、今回は残念ながら欠品。
裾端からフード端まで、前端を一周ぐるりと回ってジップで着脱する仕組みみたい。
同時代のC.P.の作品を想起させる構造デザインですね。
相当気合入ってます。
こんなの誰も探してないと思いますが
出会ってしまったら話は別でしょう。
誰とも被らないアーバンテクニカル。
もし被ったらその場で話しかけて友達になればいいです。
きっと上手くいきます。
Made in ITALY
riri_Zips
サイズ表記M
肩幅:54
身幅:62
着丈:77
袖丈:62.5
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¥27,000 税込
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