洋服解読所















1990's DIESEL Round_Collar Western Design Wide_Body JKT
¥23,000 税込
SOLD OUT
例外は多分にあるんですが
モードの螺旋、もとい、スノビズムの螺旋ってのは
丁度10年前の流行を否定するように出来ているように感じます。
その否定の材料に
そこからもう10年古いエッセンスを持って来て
簡易的なルネッサンスを発生させるという構造。
これを踏まえた上で見ていただきたいのが
1990年代のDIESELです。
(90年代末はサイバーテクノが始まるので別枠で)
今回アウターを3着ご紹介するのですが
そのどれもが80年代のファニーカジュアルを絶妙に拒むような70'sのウエスタンエッセンスで構築されているんです。
このジャケットも結構分かりやすいですね。
モロに砂っぽいカラーパレット。
トライバルムードも感じるような
ランダムピッチの部分的ボーダーデザイン。
ピッチだけでなく道具すらランダムですね。
・綾テープ
・シングルステッチ
・ジグザグステッチ
なんかを織り交ぜてます。
そして決め手になるのがポケットエッジの
豪華な縁取り。
この辺りもトライバルのエッセンスを感じるらプリミティブな象形的ビジュアル。
レザー製のレーベルタグが示すように、
より自然そのものと近い距離を取るようなディレクションです。
これ、華美で享楽的になっていった80'sファッションに対するカウンターとして、非常に正当性のあるアプローチでしょう。
こうしてカウンターの応酬でファッションは回っていくんですが、この基本構造が非常に分かりやすく表出している貴重なアーカイブピースです。
さあそれだけじゃ終わらない。
古着を使い回すんじゃなく
わざわざゼロから服を作ってファッションをデザインしていく訳ですから、新しい時代の風も入ってる。
先ずフロントジップ。
クラシックなウエスタンウェアでは確実に選ばれないディテールです。
ここを思い切り着やすくアップデートしていますね。
そして肩のカッティング。
ラグランともセミラグランとも
絶妙に違うかなりユニークな仕様です。
何か名前が付いてるんですかね?この仕様。
コレのおかげで肩位置気にせず、
何方でも楽しみやすくなってるのと
加えて、幾分印象が柔らかくなってます。
この辺りは90年代だからこその味付け。
こうした沢山の要素の巧みなリミックスが
この洋服のデザインです。
多少汚れてますが
それも味だとポジティブに可愛がれるくらいには、物自体が魅力的。
Made in ITALY
サイズ表記L
身幅:62
着丈:60
裄丈:87
ちなみに私も私物でも幾つか持ってます。
街に馴染むカジュアルをやる時に最高です。
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¥23,000 税込
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