c90's PORTFOLIO by MARTINE SITBON Tailored Shoulder Design Wool_Flannel Cape

SOLD OUT

昔オンワードで取り扱いがあったレーベル。

これが取り扱いなのか
自社展開なのかすら不明です。

昔からたまに調べるんですが、全部徒労。

サッパリ不明です、
“ポートフォリオ” なるレーベル。



しかしデザインはマルティーヌシットボン。

本当にこの人からしか出ないだろって感じのキレキレのパリ･エッセンス。


クラシックなケープスタイルを完全刷新した、
スリックでミニマルなビジュアル。


広く展開されたフレア分量から
革手袋がキラリと覗き、
顔周りには大きなフード

ってのが黄金様式ですが


この女傑はバッサリ切り拓く。
容赦無くガンガン削ぎ落とす。



先ずフード無し。
端正なスタンドカラー。
開閉の最後はベルクロシステム。
現代的だ……。


そしてフレアも最低限まで削ぐ。
ケープだと言うのに、
そこに優雅なフェミニスムは無し。

テーラードジャケットみたいに急傾斜を付けた袖山を設計し、その袖山からサイドパートをそのまま構築。
その構造シームに、
ポケットに見せかけたハンドトンネル。

ヒリヒリしますね。

「無駄を削ぐ」？
多分違う。

削いでるのは「無駄」じゃなくて「要素」。
“それ”が無駄かなんて
そもそも関係が無い。

そして
その苛烈な改造の先にこそ生まれ得る
このニュースタイル。

耽美なダークロマンスを根幹に
ナイフで寸分違わず削り落としたような
繊細なミニマル。




一応前述したハンドトンネルがアームホールにはなりますが、腕の可動域は殆どありません。

ビジュアルは超カッコ良いですが
現代生活にはフィットしない、不便な服です。



その上で

そういう服を選ぶこと

ってのは
とても強烈な意味があります。



ラグジュアリーってのは
100億円の時計を巻くことだけでなく

とことん少ない荷物で
手を使わずとも成立するような1日を過ごすことをも
言うのだと思います。





サイズ表記40

肩幅:41
身幅:-
着丈:100

フロントは比翼仕立てです。
略式比翼ではなく本比翼。
慣れるまで難しいやつ。