洋服解読所



















GIANFRANCO FERRE Parts_Separate System Design Puffer Coat
¥25,000 税込
SOLD OUT
Around the 2000.
意外と注目されづらい
この時代のフェレ。
80-90'sのブリブリ黄金期も滅茶苦茶カッコ良いのですが、それらの円熟と時代の掛け算が決まったこの時代のフェレも
それはそれは素晴らしいんですよ……。
ミニマリスムや電脳化の波を受け、
フラットでケミカルな素材がシーンを席巻した頃。
「ハイマテリアルを使うこと」
とか
「豪奢であること」
の
アドバンテージが薄れてきた時期ですね。
鮮烈で新しい価値観が一気に流入したフレッシュなファッションシーン。
そりゃそう、世紀の変わり目ですものね。
でもこうしたテクノロジカルでギミカルな洋服達ってのは、オーテンティシティというか「ファッション」としての迫力には欠けるもの。
見慣れてくれば特に。
ここは現代でも同じような流れが見えますね。
さあ
そんな時代に
圧倒的な生産力とインフラパワー、そしてファンタジーを兼ね備えて
迫力と貫禄を伴った「それ」をやるレーベルが現れたらどうなるのか。
ってのがこの時代のフェレです。
推定2000年前半くらいの個体。
同時代のランウェイで見られた
システマチックなパーツセパレーションで組まれています。
袖も取り外せますし、
ウエストラインに一周入ったジップで、
腰から下のレングスも取り外し可能。
ここのジップもセンタージップも、両方ダブルスライダー仕様なのでお好きな位置で裾を逃がせます。
これも凄くありがたい。
特にヘビーアウターであればあるほど。
生地は
時代に準じて、テクノロジカルな
ナイロン×ポリエステルのソフトシェルが選定されています。
そこにショルダーヨーク部分とエルボーパッチ部分でゴートレザー。
このメリハリ。
肩にレザーを挟んでくれれば、バッグのストラップも怖くありませんね。
て言うか袖のボリュームに馴染み過ぎて見逃しそうになりますけど、
エルボーパッチ デカ過ぎません?
まあいいか。
で、私が凄く好きなのが
取り外せるレングスパーツの
“とあるデザイン”なんですが
一般論、
コートを着ると
パンツのポケットが悉く封鎖されてしまいますよね。
私アレが地味に嫌いなんです。
コートを着れる悦びに比べりゃ些細な事なんで毎回すぐ忘れるんですけれど。
あのジレンマをピンポイントで撃ち抜くディテール。
【コートにヒップポケットが存在します。】
これ滅茶苦茶良くないです?
アイデアのクオリティ、
アイデアに即した的確な素材選定、
各部一切抜かりの無い最高峰の副資材選定……。
(ジップは全部ラッカーニ)
全てが流石の水準。
この時代に乱立したカジュアルテクノとは似て非なる、語り継がれるべきスーパーレーベルの1ページです。
まあ中綿はポリエステルなんですけどね。
(褒め過ぎてもアレなんで)
Made in ITALY
RACCAGNI_Zips
サイズ表記54
肩幅:52
身幅:64
着丈:85
袖丈:72
右袖口のリブにだけ、
謎にそこそこのダメージが入ってます。
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¥25,000 税込
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