80-90's SICONS Heavy_Duty Black Leather Classic Blouson

SICONS
その昔アルマーニのレザーウェアを請け負っていたレーベルです。


他には景気良い時のダーバンのレザーも。

その個体は堂々とダブルネームみたいに展開されているので、縁があれば是非仕入れてみたいなと思っているのですが、先ずはコイツでしょう。


純然たるシグネチャーレーベル。




一言で表すのであれば


透明。


透明なんです。

裸の王様みたいな話じゃなくって
コードとか印象の話。

【レザージャケット】って
どうしてもカルチャーと密接に絡まってる。


どんなタイプのレザージャケットを選んでも
「お、じゃあアレも好きなの？」
とか
「こういうの聴いてそうだね」
とか
「このジャケットに合わせるならコレ」
とか。

嫌が応にも何かしらのイメージが付随する。

そもそも“どんな「タイプ」の”
ってなっちゃう時点で、もう逃げられない。
レザージャケットには「型/タイプ」がある。


でもこのジャケットは
そのどれもから同じだけ距離を置いてる。
いや、また全然別軸にいるから距離とかが無意味になってくる。


超普通なんです。


革はちょっと厚めの頼もしい牛革。
フルブラック。
裏はダイヤキルティング。

袖付けも普通。角度も普通。
ボディバランスも、襟も、本当普通。
フロント開閉システムをボタンにすることで、ジッパーの銘柄がぼんやりと作るハイ/ローの概念すらも無い。


正しく「ニュートラル」。
イメージ上で透明。


レザージャケットでこれを感じられる個体
本当に無い。


だってハイブランドのクオリティで
それもレザーウェアとなると
どうしたってデザイナーの色が乗る。
気合いが入る。


それも勿論素晴らしいんだけれど、
そのどれもから解き放たれたい
時もある/人もいる。


景気良い時代の最高のプロダクトクオリティで作られてるのに何一つエゴが見えない。
ニュートラルウェアでの最高峰に数えて良いと思います。



語るディテールがあるとすれば、
サイドウエストに静かにデザインされたアジャスターベルトくらいか。
これちゃんと作用します。締まります。

ちょっと前裾を履けさせてインナー見せたい時とかは、前を開けてアジャスター絞って、綺麗に横に流しちゃいましょう。

Made in ITALY
サイズ表記-

肩幅:54
身幅:60
着丈:61
袖丈:58