2001s EURO NIKE Anatomical Cutting Easy_Waist Jog PT

SOLD OUT

デザイナーズウェアに肉薄するビジュアルパワー。


無駄な要素、“意味合い的な色味”を排した無機質なビジュアル。

これってある意味デザイナーズブランドには作れない/限り無く作りづらいテイストだと思うんです。

何か言いたいこと/エゴ を表現した洋服
と
対局にある。

とことん
“新時代のアクティブウェア”のみを淡々と突き詰めた結果生まれた製品。

私は洋服を紹介する時、
それらは誰かがデザインした以上「作品」だろうという気持ちで作品という言葉を多用するのですが、それに勝るほどのインダストリアリズムを感じます。
(本来の意味とは違うけど)

作品と言うより
これは「製品」です。

デザイナーズウェアみたく特異なまでの感情が乗せられることなく-又は乗せられていない風を装って-当然のように存在する。


この時代のNIKEに感じる唯一無二の魅力です。
90年代以前とか2000後半からは、
全然違うデザインになってくる。



白濁りした泉に数滴だけ垂らされたようなミントグリーン。
(この色がもう良過ぎる)
サイドラインは彩度を落としたブラックネイビー。

シームに隠すとかじゃなく
必要な位置に淡々と配置されるジップポケット。

前膝には数段に分けての立体的な製図。
後ろ膝-正確には後ろ腿から脹脛にかけて-は縦一閃のミニマルなシェイプダーツ。

バイカーパンツまで大袈裟じゃないけど
確かにアクティブウェアとして必要十分な規模の人体工学によって設計されています。

裾もバイカーパンツみたく
マチ付きのジップ仕様。

ブーツ着用の際に開閉して着脱を容易に……という文脈ではありますが、開けっぱなしでフレア展開を楽しむのがファッション的で良いかなと思います。


ウエストはドローコード。

ここも良い。
ミニマル一辺倒にならない。
ここの人為的なウエストギャザーが絶妙なアクセントになってくれます。

20年以上前に作られたとは思えないクオリティ。
添削する所が無い。

ちなみにジップも破損無し。

サイズ表記L

ウエスト:~88
ワタリ:31
股上:28
股下:73
裾幅:18-21