洋服解読所












c80's BALL BASIC (LICENSE) Waist_Design In_Pleats Loose_Fit Wool PT
¥12,500 税込
残り1点
弊店をご愛顧いただいている皆様には
今や見慣れた名前になっていますでしょうか。
イタリアの地で
Aldo CiavattaがM&FGをデザイナーとして起用しスタートさせたハイカジュアルレーベル【BALL】。
2023年の秋口から、80'sのBALLをユーロオリジナルに絞って沢山展開しました。
今なら、日本での大ヒットに伴い展開されたライセンス個体も、オリジナルの文脈をガイドラインにして紹介出来るかなと思います。
中肉、やや地厚くらいのウールシャモアで仕立てられたカジュアルパンツ。
ライセンスと言えど容赦無くヨーロッパ基準で股下レングスを設定した、ワイド&ロングのボディバランス。
ウエストのカッティングは内向きインプリーツ×1の程よくシンプルな設計。
で、このパンツウエストベルト周りのカッティングアイデアが物凄く面白い。
私がM&FGに期待しているのって
ゴール前でダラダラパスを回すような退屈なダーツデコレーションじゃなくって、フィールドを切り裂く理外のロングフィードみたいな革命的なシステムアイデアなんです。
その点、このパンツはガッチリ応えてくれてる。
ウエストベルトって表側と裏側を上端で綺麗に拝み合わせて中縫いするじゃないですか。
その常識を先ず破壊してます。
・裏側の上端が
・表側を侵食してきてる
→つまり本来上端に来るはずだったシームが表側に迫り出してきてるって感じ。
そこで終わらず
その侵食してきたシームにベルトループの上端を喰わせてる。
これが非常にクレバー。
シームが上端にあると
ベルトループを挟んだ時、どうしても一旦ベルトループが上に走る。
そうして上に走ったループをグイッと下向きに引っ張るんですが、ループ根本のベクトル不一致は微妙な歪みを孕み続けます。
なので基本的には
挟み込まず上端に叩き縫いますよね。
でもループの端はある程度外から見えちゃう。
その両ジレンマ
もといディレンマを、知ってか知らずか解消しているのがこのディテールアイデア。
既に下方向を向いているシームにならベルトループを挟んでもベクトル不一致が起きない。
ループ端を、上端だけだけど挟んで隠せる。
小さな小さなディテールですが
これはサンプリングソースとして美味しくいただかれそうなデザインです。
ライセンスでもこれくらい面白かったら全然入れます。
作り手の方
又は作り手気質の方へ。
サイズ表記48
デッドストック
ウエスト:76
ワタリ:35
股上:31
股下:86
裾幅:18.5
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レビュー
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