1980's BALL by M&FG Oversized Muddy_BLK Denim JKT

2023年秋から一気に放出しました、
80年代ユーロオリジナルのBALL。

取り分けマリテ&フランソワジルボー本人達の手掛けたプロダクトを中心に集めて参りました。


そう、一気に放出したと見せかけて
まだまだ溜め込んでおりました。


是非ブラウザでETRAK開いていただいて

「BALL」と御検索いただいて

謎多きこのレーベルの正体をお確かめくださいませ。






さて


さてこちらは
緑っぽく濁った汚いマッディーブラックの、
オーバーサイズドデニムジャケット。


この時代のヨーロッパにおけるデニムジャケットの特徴として「襟が小さい」というのがあります。


特にユニークなディテールを作り込んでいる訳ではありませんが、小襟を発端にしたダイナミックなボディバランスデザインは紛れも無く唯一無二。

小襟×ドロップショルダー
この条件が産み落とすのは
その円やかな落ち感を強調する新しいショルダーバランス。

こうして組まれたルーズボディは、アームホールまでしっかりルーズ。

身頃の“身幅”に当たる位置、アームホールの釜底をしっかり広げた製図。


ここに生まれたゆとりが人体の腕で潰され、それらは前後に逃げていきます。

すると
横から見た時、前後に裾が逃げる現代的なオーバーサイジングが成立。




そして現代オーバーサイズと違うのは
身幅から裾にかけてある程度のテーパードが効いている所。

ストンとストレートに落とさない。
こうなるとハイプなスタイリングでは使いづらくなるけど、カジュアルなスタイリングへの馴染みは格段に良くなります。

サイドのアジャスタータブを一段階締めてテーパーを強化してもカッコ良い。



当時ならではの面白いカッティングで組まれた貴重なオリジナルピース。

キラーディテールの無いオーソドックスなビジュアルでこそ見え易くなる、“ボディ構成そのものの違和感”。

定番って言葉を
本当に自分だけの物にするために必要なのは
こうしたベーシックカテゴリの侵略だと思います。

お楽しみくださいませ。

Made in ITALY / CFM
サイズ表記50

肩幅:54
身幅:64
着丈:69
袖丈:61



そう言えば胸ポケットにチャラチャラと色々入っていました。
イタリアを感じます……。

これらもそのまま入れ直してお送りしますね。
あまりお気に召すことは無いと思いますが、見えない空気感を感じるプチサプライズの一つくらいの感覚で御笑納ください。