洋服解読所


















1994A/W DRIES VAN NOTEN Soft_Shaggy Arpaca Wools Loose_Body KN
¥35,000 税込
SOLD OUT
ライカ期の一個前
レナウンルック期のドリスヴァンノッテン。
レナウンルックという社名が明記されることは無いので、ご存知でない方もいらっしゃるかも。
94~96年のこと。
このレナウンルック社が日本に初めて
公式にドリスヴァンノッテンを輸入しました。
同時に日本での生産契約もスタートしてまして、洋服の縫製工程の途中でタグが付けられている個体は大体日本製になります。
今回のニットのように本国タグが付いてるオリジナル個体は、レナウンルックタグが 洋服完成後の手縫いとか叩きミシンとかの後付け仕様になってます。
と、まあオリジナル個体なんて言い方をしましたが、別に日本製造の個体も素晴らしいものばかりですから、そこは特に価値に影響しないかなと思います。
でも面白いニットウェアはやっぱりベルギーが圧倒的に多いですね。
たまにUK製もあるかな、くらい。
そこは向こうに軍配が上がるよなと個人的にも思います。
表現語彙が本当豊富。
さあこちらは本国ベルギー製、
弾力の強いソフトシャギーニット。
日本タグでは「毛」としか表記されませんが、
本国タグはちゃんと何の毛なのか表記してくれてますね。
アルパカが70%です。30%はナイロン。
見た目よりもモチッと弾力があって、モヘヤほど大袈裟でない程度にシャギーな毛羽立ち。
可愛らしい生地。(高そう)
雛型としては
アーガイルとは少し違う、正四角形を45°傾けて並べたデザインチェック柄の浅いVネックセーター。
若干トラッドの文脈を踏んでます。
しかし裏面見てみると、アーガイルのようなインターシャニッティングではなくシングルジャカードで結構糸渡りを浮かせてる。
(指輪したまま着脱しないでくださいね、引っ掛かります)
こうした柄作りでの絶妙なハズしは
生地作りにも通じていますね。
トラッドテイストには存在しない、
浮世離れしたほんわかシャギーテクスチャ。
Vネック部分もドリスらしい超太巾リブニットへの切り替えと、Vネックの角度を更に柔らかにする絶妙なレイヤードクッションが入ってます。
これのおかげで格段に合わせやすくなってる。
Vネックだけどほぼほぼクルーネックか?くらいに柔らかくなってます。
合わせやすさと言えば裾デザインもそう。
このニットはリブで締めない。
ニットとしての最低限の端処理だけしてあとは放置。
こうして力の抜けた洒脱なロールエッジが完成。
80s前後のニットとかは
腰で一回ブラウジングするのを前提にしているので強めにリブで締める裾デザインが多いです。
根底にボディコンシャスがあるので。
このニットの裾デザインは
そうした全時代からのゲームチェンジ。
モード史の中での黄金文脈、
【ウエストの解放】の90年代版です。
締め付けたり、体の線を強調したりしない、清潔なリラクシングフィット。
着丈はやや短め、身幅はガッツリ。
これがまあ凄くレイヤード映えする。
どうコーディネートするか、までデザインされているような。
夏以外は使えそう。
でもこの裾デザイン&ボディバランスなので、中にシャツは挟みたい。
となるとまあ、ある程度は限られてくるか。
ともあれ、素晴らしく良いニットです。
よろしくお願いいたします。
Made in BELGIUM
サイズ表記M
肩幅:43
身幅:54
着丈:57
袖丈:71
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¥35,000 税込
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