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1/3-6 OSAKA
c80's MILLESIMES by M&FG Soft Lamb Leather Cutting_Edge Coat
¥82,500 税込
残り1点
なら 手数料無料で月々¥27,500から
アメリカンカジュアル-
-最早クラシックとさえ呼べるカテゴリ。
そこへの熱狂/陶酔/渇望
更にその奥の対抗心から生まれた
数多もの革命的カッティングエッジ
洋服の根本的な“型紙構成”そのものを遊び道具に
シックに -しかし楽しそうに-放たれたそれらは
40年近くの時を経ても尚フレッシュ。
時代を牽引した一組の夫婦
彼ら(彼女ら)が残したレーベル群より
ラムレザーのオーバーコート。
肩線を思い切り前にせり出した身頃構成は
その革のとろやかなドロップショルダーのため。
テーラードジャケットにおける
ラペルシステムそのものを茶化すような
唯一無二の襟デザインは何のため?
アイデアノートをそのまま写したような
ライナーグラフィックは
きっと着用者のワクワクのため。
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飛び切り柔らかで贅沢なラムレザーをたっぷり使って仕立てられたオーバーコート。
鬼の用尺です。
何もアイデア入れなくたって、充分にスーパーハイレンジの洋服として成立するだけの迫力があります。
しかしこのレーベルがそんな事をする訳もなく。
このユニークな襟デザインの前に、
肩線位置と前後身頃の関係性に触れます。
このコートの肩線、とても変な位置にあります。
前胸にフロントヨークみたいなシームが入っていますね。
それが肩線です。
(肩線というより肩シームと呼ぶべきかな)
滅茶苦茶 前にせり出してのカッティング。
既存の位置を外すことで、人体の正肩位置からシームが消えます。
このテロテロのラムレザーでドロップショルダーを想定したオーバーサイジングですから、その柔らかな落ち感を邪魔する要素を少しでも排除するデザイン。
そしてこの“前肩切り替え”が強調するのが
このコートの大サビ、変則的な襟デザインです。
前を閉めると現れるラペルと上衿を地続きで裁断したセオリーブレイクカット。
でもその上衿は途中で終わって、別の上衿とボタンで繋がる。
完全に意味不明。
何のためにこんな事を?
私はやっぱり「遊び」説を推したい。
「洋服の型紙の形」って皆様ご存知ですか?
プロの方は一旦置いといて
多くの方は型紙だけをポンと単品で見せられてもそれが何処のパーツなのか、直ぐには分からないのではないでしょうか。
このコートの襟は、型紙そのものの形状への視線誘導になり得ます。
「上衿」って物がどんな形状なのか。
「テーラードジャケットのラペル」は、ラペルとして返る前はどんな形で身頃に繋がっているのか。
そしてそれら上衿とラペルはどう繋がっているのか。
そこへ注意を向けるアプローチ。
半月台襟の表側だけニットで切り替えてるのだってきっとそうでしょう。
洋服に係る「カッティング」そのものの面白さの紹介。
これは数年後にMMMが
別の切り口で世に提示した文脈に大いに通ずる、
「洋服内部」へのガイダンス。
でもこっちはモードの定義そのものを大きく揺るがしたMMMよりもずっとコミカルで享楽的。
その辺りが違いかな……。
と、まあ
私見ではそんな感じ。
稚筆にお付き合いくださりありがとうございました。
事実ではなくあくまで解釈であること、ことこのコートに関しては強調させてくださいね。
今も昔も、変わった物好きの
文字通りの数寄者諸賢が着るのでしょう。
私の前はどんな人が持ってて、どんな風に着ていたのでしょうか。
本当に知りたい。
Made in -
(表記無いけど恐らくKOREA)
サイズ表記M
肩幅:55
身幅:63
着丈:109
袖丈:60.5
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