1989S/S CdG Notched_Waist Wool_Gabardine Wide Baggy PT

80年代のメインライン。

ぶっきらぼうな、
飾りっ気の無いシンプルなノンシャラン。

同時代の同ステージ、隣ではモンタナやミュグレーが爛々と豪奢な輝きを放っていた中でコレを作っていたんです。

“装飾と狂瀾の時代への真っ向勝負”
そのアティテュードはこうした無愛想なアイテムでこそ逆説的に強まります。


この時代のギャルソンらしい、
ズドンと落とすワイドストレート。

ウエストは左脇オープンのハイウエストカット。

胸下くらいまで届きそうな、かなりのハイウエスト。
滅茶苦茶カッコ良い、凛とした空気。


バックウエストに古い紳士服みたいにVノッチが入ってて、そのノッチの谷底にゴムベルトを仕込んだ仕様です。

実際のVノッチってのはウエストの融通のためなんて言われますが、その効能って本当に微々たるもの。
それを多少マシに改良したディテールのように見えます。

実際、作用はしてますからね。

ゴム部分の劣化は無く、良いコンディションです。


説明するビジュアルポイントはそれくらい。

現代目線で見ても尚、愛想が無い。
不自然なミニマム。


CdG=奇抜　の文脈がありますね。
そうだけど、それだけじゃない。

それはまだ根っこじゃない。

根っこにあるのは反骨精神。


そして反骨精神ってのはスタッズやらモヒカンじゃなく、それらを用いる時の動機にこそ宿るんです。


Made in JAPAN
サイズ表記M

ウエスト:62-64
ワタリ:31
股上:38
股下:62
裾幅:24